【株式市場】日経平均は92円安で3日続落、日米の金融政策会合を前に後場手控える

◆日経平均は3万9364円68銭(92円81銭安)、TOPIXは2728.20ポイント(10.13ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は18億9297万株

 12月17日(火)後場の東京株式市場は、引き続き米国の金融政策会合FOMC(米17、18日)と日銀の金融政策会合(18、19日)を控えて様子見姿勢が漂い、日経平均は前引けとほぼ同水準で始まり13時過ぎから値を消し始め、14時前からは下げ幅50円から80円で一進一退を続け、大引けは3日続落となった。中で、TDK<6762>(東証プライム)や任天堂<7974>(東証プライム)は中盤にかけて一段と強含み、ファーストリテ<9983>(東証プライム)も一段ジリ高となった。

 後場は、象印マホービン<7965>(東証プライム)が一段と上げて高値引けとなり16日に発表した業績予想の増額修正を好感。東邦チタニウム<5727>(東証プライム)などチタン2銘柄はシリアの政変によってアフリカ産原料のロシア製チタンが打撃とされて一段高。リバーエレ<6666>(東証スタンダード)は世界最小サイズの水晶振動子が連日材料視され2日連続大幅高。ヒーハイスト<6433>(東証スタンダード)は株主優待で急伸した後の値固め一巡とされ再び一段高。DAIWA CYCLE(ダイワサイクル)<5888>(東証グロース)は業績予想の増額修正が好感されストップ高。DWTI<4576>(東証グロース)は眼の角膜にかかわる再生医療用細胞製品の治験動向など材料視され2日連続大幅高。Heartseed(ハートシード)<219A>(東証グロース)はiPS細胞由来の心筋球治療などに注目と期待強く3日連続大幅高。

 新規上場となった黒田グループ<287A>(東証スタンダード)は885円(公開価格700円の26%高)で初値をつけ、その後905円(同29%高)まで上げ、後場は売買交錯となり大引けは875円だった。

 同じく新規上場のリスキル<291A>(東証グロース)は4840円(公開価格3730円の30%高)で初値をつけ、その後5450円(同46%高)まで上げ、後場はダレ模様になり大引けは4540円だった。

 東証プライム市場の出来高概算は18億9297万株(前引けは9億4258万株)、売買代金は4兆3027億円(同2兆1039億円)。プライム上場1643銘柄のうち、値上がり銘柄数は546(前引けは548)銘柄、値下がり銘柄数は1032(同1034)銘柄。

 東証33業種別指数は6業種(前引けは11業種)が値上がりし、その他製品、情報通信、精密機器、小売り、陸運、空運、が値上がりした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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