JPホールディングスは25年3月期増益幅拡大、配当予想を上方修正、株主優待制度導入も発表

 JPホールディングス<2749>(東証プライム)は2月25日に25年3月期第連結業績予想の上方修正を発表した。新規施設開設・受託、児童数増加、補助金の最大化に向けた対応、4・5歳児の対人数の変更影響などにより増収増益幅が拡大する見込みだ。当期純利益については特別利益も寄与する。また配当予想の上方修正と株主優待制度の導入も発表した。株価は水準を切り下げて軟調だったが、急反発の展開となりそうだ。

■25年3月期予想を上方修正して増益幅拡大

 25年3月期の連結業績予想は2月25日付で上方修正して、売上高が24年3月期比8.1%増の409億40百万円、営業利益が24.3%増の57億円、経常利益が27.0%増の57億43百万円、親会社株主帰属当期純利益が33.6%増の39億12百万円とした。

 前回予想(24年5月13日付の期初公表値、売上高が385億28百万円、営業利益47億51百万円、経常利益47億78百万円、親会社株主帰属当期純利益31億06百万円)に対して、売上高を24億12百万円、営業利益を9億49百万円、経常利益を9億65百万円、親会社株主帰属当期純利益を8億06百万円それぞれ上方修正した。

 新規施設開設・受託、児童数増加、補助金の最大化に向けた対応、異次元の少子化対策として実施された対人数の変更(4・5歳児の預かり児童数に対応した保育士配置基準見直し)影響などにより増収増益幅が拡大する見込みだ。当期純利益については特別利益(本社所在地域の再開発に伴う本社移転に関連した補償)も寄与する。

 配当予想については期末2円50銭上方修正して、24年3月期比4円増配の12円(期末一括)とした。連続増配で予想配当性向は26.2%となる。

 また2月25日に株主優待制度(詳細は会社HP参照)導入を発表した。毎年3月末および9月末時点で、6ヶ月以上継続して5単元(500株)以上保有株主を対象に、年間合計2万円分のクオカード(年2回、各基準日1万円のクオカード)を進呈する。25年3月期末対象より開始する。

■株価は急反発期待

 株価は水準を切り下げて軟調だったが、急反発の展開となりそうだ。2月25日の終値は517円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS45円81銭で算出)は約11倍、今期予想配当利回り(会社予想の12円で算出)は約2.3%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS188円71銭で算出)は約2.7倍、そして時価総額は約454億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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