【株式市場】日経平均は113円高、円高の鈍化など受け底堅く3日ぶり反発

◆日経平均は3万8256円17銭(113円80銭高)、TOPIXは2736.25ポイント(19.85ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は18億124万株

 2月27日(木)後場の東京株式市場は、朝方の円高が鈍化傾向になったことなどで、前日比変わらずのゾーンで小動きだったホンダ<7267>(東証プライム)が15時頃から上げて高値引けなどと強含む銘柄が多く、日経平均は13時半頃に一時前場の下値を割ったものの持ち直して3日ぶりの反発となった。日本製鉄<5401>(東証プライム)は米社買収に仕切り直しの観測が出たが取引開始後に一段と強含んで推移し前日比反発。半導体株は一段軟化する銘柄もあったがソシオネクスト<6526>(東証プライム)は米GoogleAIとの提携など好感されて一段高。セブン&アイ・HD<3382>(東証プライム)は買収相手から伊藤忠<8001>(東証プライム)が離脱とされて朝から急落したが13時過ぎを安値に下げ止まる様子。三井住友FG<8316>(東証プライム)が高値引けなどメガバンクも一段強含んだ。

 後場は、ソースネクスト<4344>(東証プライム)が盛り返して前場の高値に迫り世界75言語の同時通訳ツールに期待継続。トナミHD<9070>(東証プライム)は日本郵政<6178>(東証プライム)グループによる買収を受け終日買い気配のままストップ高。ピーバンドットコム<3559>(東証スタンダード)は好決算で急騰した後の調整が「窓埋め」達成とされて買い再燃し急反発。アテクト<4241>(東証スタンダード)とサイフューズ<4892>(東証グロース)は3Dプリンターでの臓器製造が材料視され急伸。Smile Holdings<7084>(東証グロース)は今3月期末の初配当(1株95円)が好感され2日続けて終日買い気配のまま大引けストップ高。

 東証プライム市場の出来高概算は18億124万株(前引けは8億6183万株)、売買代金は4兆3399億円(同2兆1222億円)。プライム上場1639銘柄のうち、値上がり銘柄数は1222(前引けは1142)銘柄、値下がり銘柄数は389(同438)銘柄。

 東証33業種別指数は27業種(前引けは23業種)が値上がりし、値上がり率上位は、非鉄金属、保険、輸送用機器、その他製品、倉庫運輸、鉱業、鉄鋼、機械、鉱業、卸売、銀行、証券商品先物、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国内唯一のブラシ式除雪車が北海道の主要空港で戦力化  加藤製作所<6390>(東証プライム)は1…
  2. ■日本発ロボ産業基盤づくりへ、住友重機・ルネサス・JAEが参画  一般社団法人京都ヒューマノイドア…
  3. ■2025年のパン屋倒産が急減、SNS発信とインバウンドが追い風  帝国データバンクは11月29日…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■AI相場と政策転換が映す日本株の行方、6万円挑戦か調整か  2025年、日経平均株価は史上最高値…
  2. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  3. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  4. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  5. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  6. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る