政権安定を追い風に個別業績相場が本格化、ダブル・トリプル・フルセット銘柄が主役に

【自己株式取得・増配・株式分割の組み合わせで相乗効果】

■決算発表で7割が増益、個別業績相場の様相鮮明

 政権が安定し、東京株式市場には追い風が吹いている。注目されるのは、総選挙と同時進行していた上場企業の決算発表である。大手メディアの途中集計によれば、2026年3月期決算会社の第3四半期業績は7割が増益となり、通期業績でも上方修正銘柄が下方修正銘柄を上回った。4社に1社が業績を上方修正したと報じられ、総選挙期間中も業績上方修正銘柄や業績好調銘柄が買いを集めて逆行高となり、投資家心理を下支えした。個別業績相場の様相が一段と鮮明となっている。

■複合的な株主還元策を掲げる銘柄群に資金集中

 決算発表が続く中、業績上方修正銘柄を軸とした個別業績相場が強まる展開が有力である。注目は、業績上方修正に増配、自己株式取得、株式分割などを組み合わせたダブルセット銘柄、トリプルセット銘柄、フルセット銘柄である。年初から前週末6日までに自己株式取得を発表した銘柄は120社超に達し、このうち業績上方修正とのダブルセット銘柄は11社、増配とのダブルセット銘柄は10社、トリプルセット銘柄は13社に上る。株式分割発表銘柄は31社に達し、業績上方修正とのダブルセットは4社、増配とのダブルセットは6社、トリプルセットは1社あった。(2月8日現在)

■複数回の上方修正銘柄が3分の1、内需バリュー株に再評価

 該当銘柄の特徴は、今回の業績上方修正が初回にとどまらず、2回目、3回目の修正に及ぶ銘柄が約3分の1を占める点である。内需系のバリュー株としての素地を持つ銘柄も少なくない。自己株式取得は自社株の割安感を市場に示す施策であり、株式分割は流動性向上や株主層拡大を目的とする。権利取りを狙った買いも加わることで、株価押し上げの相乗効果が一段と高まる展開が期待される。

■市場コンセンサス上回る主力株が第一候補

 決算後半戦では、業績上方修正に加え、修正後業績が市場コンセンサスを上回った主力株が第一候補となる。三越伊勢丹ホールディングスや東京エレクトロンが業績上方修正、増配、自己株式取得のトリプルセットを発表して急伸したこともフォロー材料として注目される。個別物色相場が本格化する局面において、ダブル・トリプル・フルセット銘柄は安全投資の有望銘柄として注視すべき存在である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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