【株式市場】前場の日経平均は688円安、日本にも関税を示唆とされ警戒感強まり急反落

◆日経平均は3万7096円51銭(688円96銭安)、TOPIXは2696.99ポイント(32.57ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は9億8251万株

 3月4日(火)前場の東京株式市場は、NY株の大幅反落に加え、米トランプ大統領が日本と中国の「自国通貨安」に難色を示し、簡単な解決法は関税だと発信したとされ、関税と円安のどちらを選ぶかディール(取引)を迫られる懸念が台頭。日経平均は253円安で始まり午前10時半頃に969円31銭安(3万6816円16銭)まで下押し、前引けも688円安となった。取引時間中の3万7000円割れは2024年9月19日以来。中で、防衛費の拡大観測や海運業界の大型投資報道を受けてIHI<7013>(東証プライム)などの重工株が連日活況高。東レ<3402>(東証プライム)は証券会社による目標株価の引き上げなど受け続伸。円高を受け神戸物産<3038>(東証プライム)なども高い。

 サワイGHD<4887>(東証プライム)や東和薬品<4553>(東証プライム)が活況高となり、証券会社による目標株価の引き上げなど好感。日本ヒューム<5262>(東証プライム)や川崎地質<4673>(東証スタンダード)、イトーヨーギョー<5287>(東証スタンダード)などが再び出直りを強め、下水管の老朽化対策で上げた1月下旬からの相場が調整一巡とされ再び買い優勢。FFRIセキュリティ<3692>(東証グロース)やアスタリスク<6522>(東証グロース)は経産省の情報セキュリティ産業支援策など材料視され動意活発。

 東証プライム市場の出来高概算は9億8251万株、売買代金は2兆4266億円。プライム上場1638銘柄のうち、値上がり銘柄数は333銘柄、値下がり銘柄数は1255銘柄。

 東証33業種別指数は5業種の値上がりにとどまり、医薬品、精密機器、繊維製品、機械、倉庫運輸、が高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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