キオクシア、生成AI時代の大容量SSD、KIOXIA「LC9シリーズ」登場

■2Tb QLCフラッシュメモリ採用、次世代ストレージの可能性

 キオクシアホールディングス<285A>(東証プライム)グループのキオクシアは3月14日、生成AI向けに開発中の122.88TBのエンタープライズSSD「KIOXIA LC9シリーズ」の試作品を各種展示会で参考展示すると発表。LC9シリーズは、2Tb QLCのBiCS FLASH第8世代メモリを搭載し、2.5インチ型のフォームファクターを採用。デュアルポート対応やPCIe5.0インターフェースの活用により、高速データ処理と耐障害性の向上を実現している。

 生成AIの普及に伴い、大規模言語モデル(LLM)の学習やベクターデータベース運用において、大容量SSDの需要が高まっている。LC9シリーズは、こうした用途に最適化されたストレージであり、情報の迅速な検索や推論精度向上に貢献。企業のデータ処理能力を大幅に強化することが期待される。

 また、同製品は、キオクシアが開発した「KIOXIA AiSAQ」と組み合わせることで、RAG技術を活用したAI推論の精度向上に寄与する。さらに、低消費電力と高密度設計により、ストレージシステムの効率を向上させ、データセンターの運用コスト削減にも貢献する。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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