東芝、阪急電鉄へ「車両データ活用ソリューション」提供開始、「見える化」で鉄道運用効率化

■車両稼働状況のリアルタイムモニタリングで運用・保守業務を効率化

 東芝は鉄道事業者向けクラウドサービス「車両データ活用ソリューション」の阪急阪神ホールディングス<9042>(東証プライム)グループの阪急電鉄の2000・2300系車両への試験的提供を2025年4月1日から開始したと発表。このソリューションは車両の稼働状況データをリアルタイムに「見える化」し、運用・保守業務の効率化に寄与する。車両に搭載された機器を通じて走行制御機器や旅客サービス機器の状況データをサーバに自動送信し、鉄道事業者はそれらをリモートでモニタリングできる。

 車両故障時には担当者に自動通知され、Webアプリケーションでデータを速やかに抽出する機能により、将来的には復旧業務の効率化が期待される。また監視室のモニタ画面で車両稼働状況が分かりやすく表示され、管理者は車両状態を一目で把握可能となる。これらの特長が評価され、阪急電鉄による試験的採用に至った。

 東芝は今後、「車両データ活用ソリューション」の提供先拡大を目指すとともに、蓄積されたデータに長年の鉄道向け電気品メーカおよびシステムベンダとしての知見とAIによるデータ活用技術を適用し、鉄道の安定輸送の向上、故障予測や保守作業・部品交換の効率化等の付加価値の高い新サービスを提供していく方針だ。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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