【株式市場】前場の日経平均は1052円安、トランプ関税の発表を受け朝方は一時1623円安、3万5000円を割る

◆日経平均は3万4673円69銭(1052円18銭安)、TOPIXは2562.71ポイント(87.58ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は増加して12億8578万株

 4月3日(木)前場の東京株式市場は、払暁に「トランプ関税」の発表が伝えられ、日経平均の先物が夜間取引で朝6時にかけて大きく下げ、円相場は2円近い円高となったことなどを受け、日経平均は684円安で始まった後一時1623円87銭安(3万4102円ちょうど)まで急落した。その後は下げ幅1000円前後のまま前引けまで一進一退を続けた。取引時間中の3万5000円割れは2024年8月9日以来。中で、月次売上高が好調でトランプ関税の影響を直接は受けない西松屋チェーン<7545>(東証プライム)やエービーシー・マート<2670>(東証プライム)、良品計画<7453>(東証プライム)などが逆行高となった。

 ニトリHD<9843>(東証プライム)も逆行高となり、月次売上高は減だったが円高を好感。また「トランプ関税」により米国製家電の輸入が促進される可能性が言われ好材料の見方が。KADOKAWA<9468>(東証プライム)も値上がりしゲーム子会社がニンテンドースイッチ2向け新作ゲーム発表とされ期待高。クックパッド<2193>(東証スタンダード)は自社株買いと消却が好感されて急伸したまま再び上値を指向。NEWART HLDS<7638>(東証スタンダード)は発行株数の6%兆の規模の自社株買いが好感されて反発。Synspective<290A>(東証グロース)は一段高となり政府の小型SAR衛星事業への採択など連日好感され上場来の高値を更新。

 東証プライム市場の出来高概算は増加して12億8578万株、売買代金は2兆8240億円。プライム上場1637銘柄のうち、値上がり銘柄数は114銘柄、値下がり銘柄数は1503銘柄。

 東証33業種別指数は32業種が値下がりし、値上がりした業種は医薬品1業種にとどまった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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