【株式市場】買い戻しなど一段と激化し日経平均は史上5番目の上げ幅

◆日経平均の終値は1万8770円51銭(1343円43銭高)、TOPIXは1507.37ポイント(90.66ポイント高)、出来高概算(東証1部)は27億9600万株

チャート8 9日後場の東京株式市場は、昨日にかけて株価指数先物などを売り建てた分の買い戻しが引き続き活発とされて日経平均などがジリジリ上値を追い、日経平均株価は大引けにかけて1343円43銭の1万8770円51銭(7.7%高)まで上げ、このまま高値引け。上げ幅は今年最大となり、1990年8月15日の1439円59銭高に次いで史上5位となった。ファナック<6954>(東1)が終値で8月28日以来の2万円台を回復するなど、主力株はほぼ全面高となった。

TDK<6762>(東1)は米国時間9日に予定されるアップルの新製品に対する期待もあり、富士重工業<7270>(東1)は大幅増配の観測報道も加わり活況高。フライトホールディングス<3753>(東2)は消費税10%導入とともに実施される食料品などへの軽減税分を還付するマイナンバーカードと読み取り機の導入などに思惑が膨らみ連日活況高。リプロセル<4978>(JQG)はiPS心筋細胞に関する慶応義塾大学とのライセンス契約などが好感されてストップ高。テラスカイ<3915>(東マ)は好業績やキヤノングループとの業務提携などが蒸し返されて出直りを強めた。

東証1部の出来高概算は27億9600万株(前引けは13億3867万株)、売買代金は増加が目立ち3兆1483億円(同1兆2500億円)。1部上場1897柄のうち、値上がり銘柄数は1877(同1860)銘柄、値下がり銘柄数は14(同27)銘柄となった。

また、東証33業種別指数は前引けに続いて全33業種が値上がりし、値上がり率上位の業種は、医薬品、保険、その他金融、証券・商品先物、ゴム製品、などだった。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る