【どう見るこの相場】明日からの2015年相場はどう変わるか?

■「日本元気」に見通し加われば、「日本見直し円高」も、叙々に内需株中心の展開

どう見るこの相場<Q>2014年相場は今日で終わりのようだが。

<A>25日が年内受渡しの最終売買日でマーケットは明日26日(金)から、ひと足早く2015年相場を迎える。

<Q>明日からガラリと相場内容は変わるのか。

<A>相場内容が変わるとは、これまで通りトヨタ自動車など輸出関連の値ガサ株人気が続くのか、あるいは内需関連株が物色の中心になるのか、という意味と思われる。直ちに輸出関連株から内需関連株に主役が交代するということにはならないだろう。強いアメリカ買いでドルがまだ強い展開となっているからだ。1ドル・120円台の為替がドル高・円安に進むのかどうかがカギを握っているといえる。

<Q>これまでの円安には、日本売りとまでは言えないまでも円の過小評価があったと思われる。円に対する見直しはどうか。

<A>軍事・外交力、政治安定力、経済力、地勢的リスク、人口、国民の勤勉性・技術力、景気、エネルギー、財政など、その国の力を計る要素はいろいろあるが、極論すれば「信用力」といえる。早い話、個人でも企業でも国家間でも信用のないところにはカネを貸すことは避けるはずだ。危ないと思ったら貸したカネは引き揚げようとする。こうした国の信用力が為替に現れる。日本は長く不安定だった政治面が安倍政権の長期安定見通しから安心できることは大きい。この点からだけでも日本に対する見直しは予想される。

<Q>経済への評価はどうか。

<A>長く苦しんできたデフレからの脱却にメドがつきかけている。アベノミクス第1幕、第2幕は量的金融緩和による円安が主役だった。これから始まる第3幕は成長戦略が主役となることは間違いない。技術に磨きを加え、地方や中小企業を元気にして日本全体が「元気印」となる方向性が見えれば、日本見直し=円高が予想される。当然、マーケットでは内需関連株が主役の座に着くはずだ。新しい政権、新しい年ということを考えれば、新しい年にふさわしい相場が展開となるのではないか。

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