富士通、AIで開発全工程を自動化する新基盤を運用開始

■法改正対応ソフト改修にAIドリブン基盤を適用

 富士通<6702>(東証プライム)は2月17日、大規模言語モデル「Takane」を活用し、要件定義から設計、実装、結合テストまでの全工程をAIエージェントが協調して実行する「AI-Driven Software Development Platform」を開発し、運用を開始したと発表した。複数のAIエージェントが大規模システムを理解し、全工程を人手を介さず自動化するAIドリブン開発基盤である。

 同基盤は、同社がCohere Inc.と共同開発した大規模言語モデル「Takane」と、富士通研究所の大規模システム開発向けAIエージェント技術を活用する。法令理解技術、自律設計・監査技術、結合テスト生成技術を組み合わせ、法令変更の分析から改修要件特定、品質検証、テストコード生成までを自動で実行する。

■医療・行政全67業種へ展開、改修期間3人月を4時間に短縮

 適用第一弾として、富士通Japanが提供する医療・行政分野の全67業種の業務ソフトウェア改修に2026年度中の適用を目指す。2026年1月から2026年診療報酬改定に伴う改修に適用を開始した。2024年度法改正対応の実証では、約300件の変更案件のうち1案件で、従来3人月を要した改修が4時間に短縮され、生産性100倍向上を確認した。

 同社はAI-Ready Engineeringを両輪とし、金融、製造、流通、公共分野へ適用を拡大する方針である。FDEの強化や顧客・パートナー向けサービス提供を通じ、人月ベースから顧客提供価値ベースへの転換を図り、IT人材不足やレガシー資産保守の課題解決を目指す。IDC Japanや日本アイ・ビー・エム、日本マイクロソフトなど各社も業界変革への期待を示した。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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