大日本印刷(DNP)が昆虫養殖の自動化に成功!養殖魚向け飼料の安定供給へ

■ミールワームの大量生産で水産養殖の持続可能性を高める

 大日本印刷(DNP)<7912>(東証プライム)と愛媛大学、新菱冷熱工業は9月20日、養殖魚の飼料となる昆虫(ミールワーム)の飼育を自動化する原理試作機を開発し、9月20日に愛媛大学で稼働を開始したと発表。この取り組みは、養殖魚の持続可能な供給に向けた課題解決を目指すものである。原理試作機は人工気象器、自動給餌・給水装置、選別装置を備え、飼育の効率化と省人化を実現する。

 共同研究チームは、2025年度に年間10トンの養殖魚用飼料粉末の生産を目指している。さらに、2027年度には年間100トン、2028年度には年間1200トンの生産を計画している。この取り組みにより、養殖魚のプロテイン源としてミールワームの安定供給を実現し、水産養殖業界の持続可能性向上に貢献することが期待される。

 同プロジェクトは、養殖魚の飼料に関する価格高騰や輸入依存度の高さ、サプライチェーン上のリスクなどの課題に対応するものである。ミールワームは栄養価が高く、雑食性で繁殖能力も高いため、養殖魚のプロテイン源として注目されている。この自動化技術の開発により、多様な事業者による均一な飼育環境の実現と、効率的な昆虫プロテイン生産が可能となる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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