アールシーコア今期第2四半期はカナダ材の納品が上期でほぼ完了したこと等もあり大幅増収

■第2四半期(7月から9月)は営業利益1億98百万円と黒字転換

 ログハウスのアールシーコア<7837>(JQS)の今期第2四半期は、カナダ材の納品が上期でほぼ完了したこと等もあり、大幅増収となった。

 今期第2四半期の連結売上高は、カナダ材の納品が上期でほぼ完了したことに加え、前期にオープンしたBESS多摩の契約(受注)が寄与し始めたことや、売上回転を高める取組みを行ったこと等により、大幅増収となった。利益については、前期からの課題となっていたカナダ材の調達難に端を発する納品の遅れ、及びBESS以外の事業により経営難に陥った販社からBP社が承継した6拠点の運営経費先行の影響が大きく赤字となった。

 その結果、今期第2四半期連結業績は、売上高81億52百万円(前年同期比38.7%増)、営業利益△2億12百万円(前年同期△3億50百万円)、経常利益△2億05百万円(同△3億51百万円)、純利益△2億57百万円(同△2億16百万円)となった。

 なお、今期の最終利益で赤字幅が拡大しているのは、前期の有価証券売却益による特別利益や税効果の影響によるものである。

 これまでの課題であったログ生産体制は、調達難で遅延していたカナダ材の納品は上期でほぼ完了した。また、国内のログ生産拠点の拡充は順調に進展している。更に、前期1月に子会社の販社が継承した6拠点が本格稼働したことで、第2四半期までは経費が先行しているが、第3四半期以降は収益に貢献してくる。

 四半期別の業績を見ると、第1四半期(4月から6月)は、売上高30億18百万円、営業利益△4億11百万円であった。しかし、第2四半期(7月から9月)は売上高51億38百万円、営業利益1億98百万円と黒字転換となっている。

 第2四半期は赤字となっているが、ほぼ計画通りに推移していることから、通期業績予想は当初予想を据え置いている。

 ちなみに、20年3月期連結業績予想は、売上高190億円(前期比53.3%増)、営業利益3億30百万円(前期△6億35百万円)、経常利益2億80百万円(同△6億80百万円)、純利益2億円(同△5億41百万円)を見込む。

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