【狙い場・買い場】日本ドライケミカルは自動火災報知機設備の老舗、今3月期増収増益で年70円配当

狙い場・買い場

 日本ドライケミカル<1909>(東1)は、ミニゴールデンクロスを示現。総合警備保障との提携に期待感があり、注目したい。同社は、自動火災報知設備・機器の製造・販売に60年余の歴史を有する沖電気防災(株)(現社名、(株)ヒューセック)を100%子会社化したことに伴い、名実ともに、煙・熱を感知して報知する自動火災報知設備から、消火設備、消火器そして消防自動車まで、顧客の防災にかかわるすべてのニーズをカバーすることが出来る、”真”の総合防災メーカー、総合防災エンジニアリングカンパニーとしての地歩を確固たるものにしている。

 今2016年3月期第3四半期業績実績は、売上高が226億2200万円(前年同期比18.3%増)、営業利益が7億4600万円(同2.4倍)、経常利益が7億7400万円(同2.6倍)、純利益が4億5200万円(同2.9倍)に着地。

 今16年3月期業績予想は、売上高が319億円(前期比4.9%増)、営業利益が16億1900万円(同2.9%増)、経常利益が15億9400万円(同1.8%増)、純利益が9億0500万円(同14.1%減)を見込んでいる。年間配当予想は70円(第2四半期末25円、期末45円)継続を予定している。

 株価は、昨年6月17日につけた昨年来の高値2430円から2月12日に昨年来の安値2003円と調整した後、モミ合っている。2月5日大引け後に総合警備保障と資本業務提携すると発表済み。2月15日払い込みで日本ドライケミカルが総合警備保障を割当先として27.5万株の第三者割当増資を実施(1株2053円)。また、初田製作所が保有する日本ドライケミカル株37.5万株のうち27.5万株を総合警備保障に譲渡し、総合警備保障が55万株(15.32%)保有する筆頭株主になっている。日本ドライケミカルと総合警備保障は警備と防災を組み合わせた新たなサービスの開発を目指すとしており、今後提携によるシナジー効果が期待される。来3月期増収増益、増配含みと観測されているほか、今期予想PER8倍・PBR0.86倍と割安感もあり、配当利回り3.3%と利回り妙味もソコソコあり、見直し余地はある。ここから水準訂正の動きが十分期待されそうだ。(N)

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