【狙い場・買い場】鴻池運輸は短期、中期とも狙い場、得意のリサイクル事業

狙い場・買い場

 鴻池運輸<9025>(東1・100株)がボトム圏で狙い目。3月17日終値1300円は、PER11倍・PBR0.86倍と割安感が強い。15年4月に2分割して約1年。この1年は、1200円~1600円の範囲内で推移している。今はボトム圏にあり、短期で1600円付近の戻りを期待できる。

 2013年3月に東証1部上場。国内外の輸送業務の他、食品・医療などの一括管理を行えるサービスが強み。2016年3月期は、9月17日にイオングループの食料品を取り扱う長泉センターを稼働。2階は製造・加工場となっており、管理・物流が一体化されている。また、昨年11月25日には日鉄住金リサイクル社を子会社化。得意分野のリサイクル事業強化を行う。

■第3四半期(4~12月)業績も好調

 売上高1,908億円(前年同期3.5%増)、営業利益85億円(同8.7%)、経常利益87億円(9.0%増)、純利益58億円(26.2%増)。構成比20%以上の、売上の軸となる鉄鋼・食品・生活関連すべてに業績を伸ばしている。今期年間予測の売上2530億円、経常利益104億円は実現可能な業績。

 株価中期展望としては、1600円台のカベを抜けるかどうか。15年は5月、7月、12月に1600円を上抜くも留まらず値を下げる動きとなっている。2018年3月売上3,000億円の新規中期計画初年度の今期。国内外のM&A、物流拠点の整備、インバウンド需要に対する空港関連事業拡充など下ごしらえ十分。本決算を材料に一段上の展開を期待したい。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る