第一実業 第2四半期連結売上は、エチレンプラントの売上計上、電子部品実装機等の需要好調で2ケタ増収

■4日の株価は43円安と大きく下げるが、通期予想を据え置いていることから、売られ過ぎの感が強い

 機械専門商社の第一実業<8059>(東1)の今期15年3月期第2四半期連結売上は、石油会社向けのエチレンプラント用設備等の大口案件の売上計上、またIT・デジタル関連機器製造会社向けの電子部品実装機等の需要が好調に推移し、2ケタ増収となった。

 しかし、利益面については、販売費及び一般管理費が増加したことで、営業利益、経常利益は減益となった。

 第2四半期連結業績は、売上高733億31百万円(前年同期比17.6%増)、営業利益17億23百万円(同10.6%減)、経常利益19億82百万円(同5.6%減)、純利益13億06百万円(同18.0%増)であった。

 最終利益については、前期に比較し法人税が少なかったことから2ケタ増益となった。

 株価の動きを見ると、9月2日の年初来高値623円から利益確定売りや9月中間配当落ちなどで反落し、さらに全般地合い悪化が影響して10月14日の522円まで調整した。その後、550円~560円近辺まで切り返した。しかし、4日の引け値は43円安の526円と大きく下げた。

 下げた要因は、4日の場中に発表された第2四半期業績が当初予想に未達だったことによる。しかし、通期業績予想は当初予想を据え置いていることから、売られ過ぎの感が強い。

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