【狙い場・買い場】スターツコーポレーションは子育て支援関連人気を内包、3円増配の年50円

狙い場・買い場

 スターツコーポレーション<8850>(東1)は、ミニゴールデンクロスを示現。子育て支援、介護離職をゼロ関連。今期連続最高益更新見通しで、割安感があることから注目したい。

 同社は、スターツグループの持株会社として、グループ各社の経営管理、並びにそれに付帯する業務を行っている。グループの主な事業は、建設業をはじめ、不動産業、管理・セキュリティー事業、国内主要都市ネットワーク、金融・コンサルティング事業、出版・情報事業、ホテル・物販・レジャー・その他事業、高齢者支援・保育事業、海外ネットワークを展開している。

 5月9日に大引け後に発表した前2016年3月期業績実績は、売上高が1601億7400万円(前の期比2.2%増)、営業利益が179億4500万円(同9.1%増)、経常利益が176億8700万円(同8.0%増)、純利益が106億8000万円(同0.2%増)に着地。

 今17年3期業績予想は、売上高が1580億円(前期比1.4%減)、営業利益が185億円(同3.1%増)、経常利益が180億円(同1.8%増)、純利益が108億円(同1.1%増)と連続最高純益更新を見込んでいる。年間配当予想は50円(3円増)と連続増配を予定している。

 株価は、2月12日につけた年初来の安値2028円から3月31日に年初来の高値2569円と上昇。その後、5月6日安値2130円まで短期調整を挟んで5月13日高値2389円と買い直されてモミ合ったが、ミニゴールデンクロスを示現し、短期的に上値指向を強める気配となっている。政府は18日、経済財政運営と改革の基本方針「骨太の方針」の素案と、人口1億人を維持するための「ニッポン一億総活躍プラン」をまとめたと伝わっている。子育て支援として保育の人材確保や受け皿の拡大、25年度までに介護離職をゼロにする目標も盛り込んでおり、同社が、高齢者支援・保育事業として、介護付有料老人ホーム、認知症対応型共同生活介護グループホーム、シニア賃貸住宅、認可保育園を運営しており、その恩恵を受ける可能性が高い。24か月移動平均線がサポートしており、長期のトレンドは崩れていない。今期予想PER11倍台と割安感があり、再度、高値奪回から上値を伸ばすか注目したい。(N)

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