【立花エレテック】2021年の創立100周年に向け一層の拡大めざす中長期計画

■16年3月期は営業・経常利益が連続過去最高を更新

 FAシステムや電子デバイスなどの技術商社・立花エレテック<8159>(東1)は24日午後、中長期経営計画「C.C.J2200」(2015年度から6ヵ年)を発表し、2021年の創立100周年を見据えて「変革」「挑戦」「飛躍」を進め、連結売上高を2016年3月期の1621億円(前期比10%増加)に対して最終年度の2021年3月期には2200億円とする方針を掲げた。

 16年3月期は、最大部門のFAシステム部門が製造業を中心とした工場の中小設備投資案件が好調に推移するなどで好調を続け、部門売上高は前期比18%増加した。半導体デバイス部門は中国の景気減速を受け海外で減少したことなどにより部門売上高が同5%減少した。それでも連結売上高は同10%増加して1621億4200万円となり、営業・経常利益は連続過去最高を更新。営業利益は同16%増の56億1600万円となった。純利益は、前期にグループ入りした高木商会の子会社関連損益により前期比32%減の37億1500万円だった。

 中長期経営計画「C.C.J2200」のC.C.Jはチェンジ、チャレンジ、ジャンプの頭文字を採ったもので、地域的には、東京・名古屋支社の提供できるサービスを大阪本社レベルまで引き上げ、東京地区では施設、産業機械販売の拡大などを進め、中京地区ではFA機器の単品売りからシステム販売の強化などを推進。人材面ではキャリア採用を含めて継続して人材への投資を図り、機動的に投入する。
 
 さらに、16年3月期までに三菱電機の多機能ロボット、川崎重工の双腕ロボット、ABB社の双腕・パラレルリンクロボットなどの代理店契約やロボット常設などを実現したのに続き、産業用ロボットを核としたシステムソリューションビジネスを展開して構造設計から制御、システム構築までトータルで提案する取り組みなどを展開する。中国、アセアンを中心に半導体デバイス、FAシステムの拡販も積極的に行う。

 こうした取り組みを推進しながら「電機・電子の一大技術商社」の確立を進め、2021年3月期の連結売上高は2200億円(16年3月期は1621億円)、営業利益は75億円(同56億円)を目指すとした。

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