三洋貿易の9月期第2四半期は自動車向けが引き続き好調で、最終益は大幅増

■第2四半期連結業績の進捗率は順調に推移

 三洋貿易<3176>(東1)は11日、15年9月期第2四半期連結業績を発表した。

 第2四半期連結業績は4月27日に増額修正されたが、更にそれを上回る数字で着地した。売上高は前年同期比3.4%増の310億2百万円、営業利益は同15.6%増の20億36百万円、経常利益は同13.9%増の21億95百万円、四半期純利益は同36.6%増の15億14百万円と増収で、最終益は大幅増となった。

 ゴム・化学品では、ゴム関連商品は、主力の自動車向けや家電・情報機器関連向けの合成ゴムおよび輸出商材の販売が好調に推移した。また、化学品関連商品では工業用フィルムや韓国向け電材などの輸出商材は好調であった。 

 機械資材では、産業資材関連商品は、自動車用各種部品が引き続き好調に推移し、科学機器関連商品では各種分析・試験機器の販売が順調であった。
 
 海外現地法人では、Sanyo Corporation of Americaは、吸水性樹脂、ゴム関連商品を中心に堅調で、San-Thap International Co.,Ltd(タイ)は、ゴム関連商品や自動車用各種部品などが好調に推移した。
 
 国内子会社では、コスモス商事は海洋・船舶関連事業が低調となったが、(株)ケムインターは界面活性剤を始めとした化学品、機械・電子部品を中心に堅調であった。尚、アロマン(株)は、経営資源集中のため15年3月に株式譲渡した。

 今期通期の業績見通しは、4月27日に増額修正され、売上高は前期比5.8%増の620億円、営業利益は同16.4%増の37億円、経常利益は同10.9%増の39億円、純利益は同38.7%増の27億50百万円とし、増収大幅増益を見込む。

 配当も4月27日に増額修正され、3月中間配当を24円(前年同期実績は15円)、9月期末配当も同じく24円(同19円)とし、年間では48円の見込み(同34円)である。

 尚、第2四半期累計の通期見通しに対する進捗率は、売上高が50.0%、営業利益が55.0%、経常利益が56.3%、純利益が55.1%と順調に推移している。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る