【引け後のリリース】昭和電工がリチウムイオン電池材料用カーボン負極材を5割増産

引け後のリリース

■年初からは正極用カーボンコート箔も中国で委託生産開始

 昭和電工<4004>(東1・売買単位100株)は16日、リチウムイオン電池(LIB)材料用カーボン負極材「SCMG」(昭和電工の登録商標)の生産能力増強を発表し、これにより、大町事業所における生産能力は現在より50%増の年間1500トンになる予定とした。16日の株価終値は1.9%安の102円(2円安)となり、日経平均の3.05%安より底堅かった。

 発表によると、増強設備の本格稼働は2016年末を予定している。LIBは、スマートフォンやタブレット向けをはじめとする小型用途に加え、電気自動車(EV)向けの大型用途での採用が拡大。特に中国では、政府の排ガス規制強化と補助金助成や環境負荷に対する意識の高まりを背景に、近年EVやEVバス向けの需要が大きく伸長している。LIB材料市場の2020年の市場規模は2兆円程度になることが見込まれるという。

 同社の「SCMG」は低抵抗や長寿命を特長とし、EV用途において高い性能を発揮。アイドリングストップ用途においても高い評価が得られている。大町事業所における増強に加え、6月からは中国における委託生産も開始。また、本年1月からは正極用カーボンコート箔SDXの中国における委託生産も開始した。

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