【業績でみる株価】加賀電子の今3月期はモバイル端末減速で減益だが、株価にはほぼ織込む、指標そろって超割安

■資産株として中長期で絶好の買い場

 加賀電子<8154>(東1・100株)の2017年3月期はモバイル端末に陰りのみられることや遊戯機器向けの低調から減収、減益の見通し。とくに、営業利益は2期連続の20%台の増益から今期26.8%減益見通し。株価は去る17日に1149円と年初来安値を更新、下値調べの展開だが、PBRなど指標はいずれもかなりの割安で今期の減益はかなり織込んできたものとみられる。資産株として注目できる水準だろう。

 2016年3月期の売上は2453億8700万円で、このうち、(1)半導体、一般電子部品、EMS(受託製造)などの開発・製造・販売など「電子部品事業」が1894億8600万円、(2)パソコン、PC周辺機器、各種家電、写真・映像関連商品及びオリジナルブランド商品の販売の「情報機器事業」が408億8000万円、(3)CG映像制作、アミューズメント関連商品の企画・開発などの「ソフトウエア事業」が28億9700万円、(4)エレクトロニクス機器の修理・サポート、アミューズメント機器の製造・販売、スポーツ用品の販売などの「その他事業」が121億2300万円という内容。主力は、電子部品事業で構成比率は約77%。

 16年3月期は、主力の「電子部品事業」が3.9%減少した。通信機器向け電子部品・半導体及び海外でのEMSビジネスは堅調だったが、国内における遊戯機器向け電子部品・半導体の販売が低迷した。2017年3月期は車載関連、メディルカル・ヘルスケアの堅調が予想されるものの、モバイル端末において減速の動きがうられる。

 このため、17年3月期の売上は6.3%減の2300億円、営業利益26.8%減の57億円の見通し。前期の最高営業益77億8800万円に対し一服という状況だ。

 20日の終値1158円は予想EPS166.3円に対しPERは6.9倍、年40円配当に対し利回り3.45%と投資魅力があり、さらに、1株純資産に2185円に対するPBRは0.52倍に過ぎない。低PBRから空売りは皆無で信用買いが取り残されているという状況。今期の減益は株価にかなり織込まれたとみられ、もうしばらく信用買いの整理が続きそうな状況といえる。中長期的には資産株として好買い場といえるし短期的なリバウンドのタイミングが近そうである。

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