【話題株】マルハニチロは英国ショック安を奪回し経営統合以来の高値に迫る、「相場は売り方が作る」展開

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 マルハニチロ<1333>(東1・売買単位100株)は27日2878円(161円高、5.9%高)で取引を終え、24日の118円安(4.2%安)を完全に回復。24日は英国のEU離脱ショックによって全体相場が急落したが、その下げを一気に奪回し、経営統合以来の高値2965円(6月10日)に迫った。

 期待材料としては、業績が拡大傾向である上、このところは、魚由来の健康栄養素であるDHA(ドコサヘキサエン酸)関与成分とする食品として初めて、認知機能の一部である数・ことば・図式・状況などの情報の記憶をサポートする機能をうたった機能性表示食品を開発したこと、さらに、早ければ2018年度にも完全養殖したクロマグロの輸出を始めると日本経済新聞で伝えられたことなどが言われている。

 英国のEU離脱による影響として懸念される円高の進行については、同社の事業にとってはプラス要因もマイナス要因もあり、自動車株などのように一方的なマイナス材料にはならないとされる。27日の株価もそれを物語っていると見てよさそうだ。

 信用取引残高を見ると、いぜん売り残が高水準なまま推移し、買い残の9倍強に膨れている。これが買い戻されれば膨大な株高助長エネルギーになる可能性がある。株価は高値圏で強さを見せてきたため、このまま行けば、古い言い回しで「相場は売り方(買い戻し)が作る」として注目する動きが出ている。

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