【株式市場】円安など好感し日経平均は3ヵ月ぶりに終値でも1万7000円台を回復

株式

◆日経平均の終値は1万7037円63銭(111円95銭高)、TOPIXは1343.85ポイント(3.09ポイント高)、出来高概算(東証1部)は17億5010万株

チャート11 9月5日後場の東京株式市場は、日銀・黒田総裁の講演内容が目新しいものではなかったとの見方があり、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>(東1)などの大手銀行株が前引け値より水準を下げて始まった。日経平均も前引け値より40円ほど下げて始まり、13時30分頃からは次第に値を消して大引け間際には本日の安値になる83円53銭安(1万7009円21銭)までダレた。ただ、前場は一時230円68銭高(1万7156円36銭)まで上げ、終値でも1万7000円を維持。これは5月31日以来約3カ月ぶりとなった。主な株価指数はそろって高い。

 後場は、日本郵船<9101>(東1)などの海運株が一段高の場面があり、韓国の海運最大手・韓進海運の経営破綻などが材料視されて海運株が軒並み堅調。また、三井物産<8031>(東1)も一段強い相場になるなど大手商社株も高い。フライトホールディングス<3753>(東2)がスマートフォンによるモバイル決済に関する期待などで戻り高値に進み、CRI・ミドルウェア<3698>(東マ)は「VR」(仮想現実)映像に関する新技術が「東京ゲームショウ2016」を控えて注目され高値を更新し、ぱど<4833>(JQG)は「インバウンド・ソリューション事業」へ本格進出などが好感されて急伸。

 東証1部の出来高概算は17億5010万株(前引けは8億3262万株)、売買代金は1兆7400億円(同8299億円)。1部上場1973銘柄のうち、値上がり銘柄数は1098(同1416)銘柄、値下がり銘柄数は702(同431)銘柄。

 また、東証33業種別指数は25業種(前引けは31業種)が値上がりし、値上がり率上位の業種は、海運、電力・ガス、鉱業、卸売り、石油・石炭、水産・農林、パルプ・紙、非鉄金属、倉庫・運輸、ゴム製品などとなった。

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