【マーケットセンサー】南鳥島沖レアアース試掘成功、関連銘柄が急騰

■水深5700メートルから採取、埋蔵量は世界3位規模

 海洋研究開発機構は1月下旬、南鳥島沖の深海底でレアアース(希土類元素)を含む泥の試掘に成功したことが読売新聞などの報道で明らかになった。地球深部探査船「ちきゅう」が水深約5700メートルから採取したもので、同海域には世界3位に相当する1600万トン以上の埋蔵量があると試算される。レアアースは現在、精錬量の約9割を中国が占めており、日本は輸入の多くを中国に依存してきた。今回の成功は国産レアアース実現に向けた大きな前進となる。

■東洋エンジや稀元素など技術関連株に買い集中

 報道を受けて株式市場では関連銘柄に買いが集中した。深海資源回収システムを手がける東洋エンジニアリング<6330>(東証プライム)はストップ高買い気配となり、南鳥島プロジェクトに参画する東亜建設工業<1885>(東証プライム)も急騰している。レアアース代替材料を開発する稀元素<4082>(東証プライム)はストップ高、深海探査技術を持つ岡本硝子<7746>(東証スタンダード)もストップ高買い気配となっている。さらに、海洋開発大手の三井海洋開発<6269>(東証プライム)や、レアメタルリサイクルを手がけるアサカ理研<5724>(東証スタンダード)、削岩機最大手の古河機械金属<5715>(東証プライム)なども軒並み値を伸ばしている。

 政府は2027年2月に最大350トン規模の揚泥試験を実施し、2028年3月までに採算性の最終報告書をまとめる計画である。経済安全保障上の重要性が高まる中、今後の検証結果次第で関連企業への注目度はさらに増すとみられる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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