古野電気、兵庫県ダムで水上ドローン実証、堆砂量計測を自動化

■水上ドローンで堆砂測量効率化、マルチビームで3D可視化

 古野電気<6814>(東証プライム)は2月2日、兵庫県土木部が管理するダムにおいて、水上ドローンボートを活用した堆砂量計測の実証実験を実施したと発表した。深浅測量向けマルチビームソナーを搭載した水上ドローンボート「FBUSV-1」を用い、堆砂量の計測効率化と三次元マップ化を検証した。実験は2025年11月6日、兵庫県三田市の青野ダムで行われ、計測面積は約40ヘクタールに及んだ。

 兵庫県は県内21ダムで1~2年に一度、堆砂測量を実施しているが、従来はシングルビームソナーや錘を用いた人手中心の作業が主流で、省力化やコスト削減、計測の高精度化、DX推進が課題となっていた。今回の実証では、過去の測線に沿った自動航行により操船を伴わず計測を実施し、準備・撤収時間を2.5時間から0.5時間へ、計測時間を3時間から2時間へ短縮した。マルチビームによる三次元計測で、堆砂形状を高精細に把握できた点も確認した。

 使用した「FBUSV-1」は、小型・軽量(約25キログラム)のエントリーモデルとして開発中のプロトタイプで、必要機器とソフトを一体化した構成が特長だ。最少2人での運用や浅瀬での計測にも対応し、CAD形式でのデータ出力も可能としている。古野電気は今後、国土交通省の新技術情報提供システム「NETIS」への登録を目指すとともに、ダム以外のため池や河川、湾岸分野への展開を視野に入れ、計測業務の高度化と効率化に貢献するとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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