シンバイオ製薬、米国NIHとPML治療で共同研究開発契約を締結

■希少脳疾患PMLでIV BCVの臨床試験開始へ

 シンバイオ製薬は2月2日、米国国立衛生研究所(NIH)内の国立神経疾患・脳卒中研究所(NINDS)と、進行性多巣性白質脳症(PML)を対象とした共同研究開発契約(CRADA)を締結したと発表した。同契約に基づき、希少かつ生命を脅かす脳疾患であるPMLに対し、ブリンシドホビルの静脈内投与製剤(IV BCV)を用いたパイロット臨床試験を実施する。

 同臨床試験は、NIH臨床センター(米メリーランド州ベセスダ)において、NINDS免疫療法研究ユニットのチーフであるアイリーン・コルテーゼ医師の主導のもと、PML患者18症例を対象に行われる。IV BCVは、ペンシルベニア州立大学医学部による前臨床研究で、PMLの原因であるJCウイルスに対する高い抗ウイルス活性が示唆されており、同試験では有効性と安全性の評価を目的とする。今回のCRADAは、同社にとって3件目のNIHとの契約となる。

 PMLは免疫不全や免疫抑制状態の患者に発症しやすく、致死率が高い一方で有効な標準治療が確立されていない難病である。シンバイオ製薬は、移植後ウイルス感染症、がん領域に加え、脳神経変性疾患領域を第3の柱と位置付け、BCVの事業展開を進める方針だとした。なお、同件が2026年12月期業績予想に与える影響はないとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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