【業績でみる株価】トライステージの17年2月期第2四半期累計は大幅増益、好業績を評価して高値圏目指す

 トライステージ<2178>(東マ)が9月30日発表した17年2月期第2四半期累計(3~8月)の連結業績は大幅増収増益だった。株価は戻り高値圏から一旦反落したが切り返しの動きを強めている。好業績を評価して高値圏を目指す展開だろう。

 17年2月期第2四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比22.8%増の227億03百万円で、営業利益が同52.7%増の8億60百万円、経常利益が同49.1%増の8億39百万円、そして純利益が同58.8%増の5億05百万円だった。ダイレクトマーケティング支援事業におけるテレビ事業、およびダイレクトメール発送代行事業が好調に推移した。売上総利益率の改善や、上期に想定していた費用の一部の後ズレ(約80百万円)も寄与した。8月12日に発表した増額修正値からさらに上振れて着地した。

 通期予想は据え置いた。クライアントの出稿意欲が不確定であること、中期成長に向けて下期に資金を積極的に投下する可能性があること、上期に想定していた費用の一部が下期に発生する見込みであることを理由としている。ただし通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高56.1%、営業利益147.0%、経常利益159.5%、純利益490.3%で、利益は大幅に超過達成している。通期予想も増額の可能性が高いだろう。

 株価は7月中旬~8月上旬の戻り高値圏2000円近辺から一旦反落したが、直近安値1800円近辺から切り返しの動きを強めている。週足チャートで見ると26週移動平均線近辺から切り返してサポートラインを確認した形だ。好業績を評価して高値圏を目指す展開だろう。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る