【業績でみる株価】システム・ロケーションは17年3月期第2四半期累計予想を増額修正、底練りから脱する動き

■一時ストップ高して6連騰

 自動車関連事業者向け業務支援のシステム・ロケーション<2480>(JQ)は3日、100円高の623円と一時ストップ高して6連騰している。9月30日、17年3月期第2四半期累計(4~9月)連結業績予想の増額修正を発表した。株価は年初来安値圏だが、増額修正を評価して底練りから脱する動きを強めそうだ。

 第2四半期累計の連結業績予想は、前回予想(5月6日公表)に対して、売上高を13百万円増額して前年同期比11.2%減の4億92百万円、営業利益を41百万円増額して同30.5%減の1億円、経常利益を35百万円増額して同33.1%減の1億09百万円、純利益を18百万円増額して同35.8%減の70百万円とした。再販業務支援においてオークションへの出品台数が想定ほど減少せず、システム業務支援の売上高も計画を上回る見込みだ。新製品開発・販促費用の発生が期ズレとなることも寄与して減収減益幅が縮小する見込みだ。

 通期予想は据え置いた。通期予想に対する修正後の第2四半期累計の進捗率は売上高50.0%、営業利益65.8%、経常利益59.9%、純利益56.0%と高水準だが、円高影響で再販業務支援はオークション出品台数の厳しい状況が続き、システム業務支援は新製品開発・販促費用の発生が第3四半期以降に見込まれるとしている。ただし通期予想も増額余地がありそうだ。

 株価は年初来安値圏500円近辺でモミ合う展開だったが、3日は100円高の623円と一時ストップ高して6連騰している。9月26日には532円まで上伸する場面があった。週足チャートで見ると戻りを押さえていた13週移動平均線を突破し、底練りから脱する動きを見せている。さらに増額修正を評価する動きを強めそうだ。

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