三洋貿易の16年9月期は12.4%営業増益で着地、配当も3円増額、17年9月期1円増配

■17年9月期の業績見通しは増収増益

 三洋貿易<3176>(東1)は8日、16年9月期連結業績を発表した。

 売上高は前期比1.3%減の599億8百万円、営業利益は同12.4%増の40億52百万円、経常利益は同4.0%増の42億74百万円、純利益は同1.3%減の27億57百万円だった。併せて、16年9月期の期末配当を26円とし、年間配当を直近の配当予想から3円増額し49円(15年9月期は49円)に、17年9月期は前期比1円増配の50円にした。

 各事業の取組みを見ると、化成品では、自動車向けを中心に合成ゴム・副資材の販売が堅調で、化学品関連商品の染料や難燃剤の販売は好調だった。
 
 機械資材では、産業資材関連商品は、自動車内装用部品の販売が引き続き好調に推移し、シート用高機能性部品・原材料販売も伸長した。機械・環境関連商品は、飼料・肥料用ペレットミルが堅調に推移し、バイオマス関連商品では熱電併給設備などの大型案件を受注した。
  
 海外現地法人では、Sanyo Corporation of America及び三洋物産貿易(上海)有限公司は、ゴム・自動車用部品が好調に推移した。

 国内子会社では、コスモス商事㈱の地熱関連は機材販売・レンタル事業がともに堅調だった。

 17年9月期の見通しは、売上高は670億円(前期比11.8%増)、営業利益は42億円(同3.6%増)、経常利益は43億50百万円(同1.8%増)、純利益は27億90百万円(同1.2%増)としている。

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