【新規上場(IPO)銘柄】フォーライフは東横線沿線強化と城南エリアの拡大で成長続く

株式市場 IPO 鐘

 フォーライフ<3477>(東マ)は、12月22日に東京証券取引所マザーズに上場した。3階建狭小分譲住宅から、こだわりの注文住宅まで、分譲住宅事業と注文住宅事業を展開している。住みたい街のランキング上位に入っている東急東横線沿線を中心に住宅一次取得者向け低価格・高品質戸建住宅を提供している。

 設計力・デザイン力・提案力を活かした企画開発戦略のもと、新築分譲住宅と新築注文住宅の販売・請負強化に注力しているほか、営業エリアの拡充を図るため、東京都渋谷区の渋谷駅近隣に営業店舗を9月にオープンするなど事業展開している。
 今2017年3月期第2四半期業績実績は、売上高が38億3000万円、営業利益が3億7900万円、経常利益が3億6100万円、純利益が23億5000万円に着地。

 今17年3月期業績予想は、売上高が70億0300万円(前期比36.5%増)、営業利益が5億0900万円(同36.0%増)、経常利益が4億7600万円(同37.8%増)、純利益が3億2700万円(同33.8%増)を見込む。上場で調達した資金は、約2億円を土地購入に充て、都内城南エリアへの事業展開を加速する。配当は期末68円を予定している。

 株価は、12月22日に公開価格2280円を31.6%上回る3000円で初値をつけ、同日高値3680円と買い進まれた後、26日安値2712円、27日安値2725円と下値を固め29日高値3685円と上昇している。高品質住宅と価格で優位性を発揮し、コア・エリアの東急東横線沿線の強化とエリア延伸の都内城南エリアでの拡大によって成長が続くとの見方が優勢。今期予想PER9倍台と割安感はあり、配当利回り2%と利回り妙味もソコソコあり、配当性向20%を目途にしているため、下値に買いが入っている。今後、利益率の高いフル・オーダー住宅に注力する計画。成長スピードの加速が確認されれば、上昇トレンドを描く可能性はありそうだ。(株式評論家・信濃川)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. 【ダブルセット・フルセット銘柄、夏休み明けも底堅さに期待】 ■上方修正・増配・株式分割の好材料銘柄…
  2. ■上方修正・下方修正問わず買い集まる異例の展開  3連休入りした9日の成田空港では、夏休みを海外で…
  3. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  4. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  5. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  6. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る