【新規上場(IPO)銘柄】あさくまは6月27日にJASDAQに上場、7月下旬に第1四半期決算を発表

株式市場 IPO 鐘

あさくま<7678>(東マ)は、本年6月27日に東京証券取引所JASDAQに上場した。同社は、1962年3月、愛知県愛知郡日進町(現日進市)にステーキレストラン1号店となる「ドライバーズコーナー・キッチンあさくま」をオープンして以来、顧客に「お値打ちな商品、感じの良いサービス、楽しく快適な空間を楽しんでいただくこと」を理念としたステーキレストランの老舗として経営を続けている。


 その後、愛知県名古屋市内及び近郊を中心に、駐車場を完備したロードサイドに「ステーキのあさくま」の名称でレストランを出店し、業容を拡大。2019年6月27日現在、同社の店舗数は直営店61店舗及びFC加盟店6店舗の計67店舗、4業態を運営する連結子会社の株式会社あさくまサクセッションは直営店20店舗、同社グループ全体では計87店舗を展開している。

 今2020年3月期は、同社9店舗、子会社1店舗、計10店舗の直営店出店と、子会社の直営店2店舗の退店を計画しているため、20年3月期末現在の店舗数は、同社が直営店69店舗及びFC加盟店7店舗の計76店舗、連結子会社の株式会社あさくまサクセッションが直営店19店舗、同社グループ全体が計95店舗(FC加盟店を含む)となる見通し。

 足元の業績は、前19年3月期業績実績が、売上高94億4700万円(前の期比0.1%増)、営業利益6億3500万円(同24.7%減)、経常利益6億7900万円(同22.3%減)、純利益4億0100万円(同18.7%減)に着地。

 今20年3月期業績予想は、売上高100億6300万円(前期比6.5%増)、営業利益8億3700万円(同31.7%増)、経常利益8億6100万円(同26.8%増)、純利益5億3500万円(同33.4%増)を見込む。上場で調達した資金は、新規出店関連の設備投資に充てる計画。年間配当は、20円(第2四半期末10円、期末10円)を予定している。

 株価は、上場初日の6月27日に公開価格1250円を46.7%上回る1834円で初値をつけ、同日高値1930円と買い進まれた後、換金売りに同28日安値1562円と売られた後、底堅い動きとなっている。7月下旬に今20年3月期第1四半期決算の発表が予定されているが、第1四半期業績が計画通り順調に推移していれば、十分買い直される余地はあり、ここからの押し目に注目したい。(株式評論家・信濃川)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■AI機能強化でさらに便利に!Siriの進化とChatGPT統合で作業効率向上  Appleは3月…
  2. ■ChatGPT Enterpriseを活用し、業務効率化と新たな価値創造を推進  ふくおかフィナ…
  3. ■2024年度の美容室倒産件数、前年を大幅に上回る197件  帝国データバンクの調査によると、20…
2025年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

ピックアップ記事

  1. ■スタンレー電気など年初来安値銘柄の業績見通しに焦点  日経平均株価が4月に大幅下落する中、年初来…
  2. ■トランプ劇場、急転換の舞台裏!米中摩擦、FRB人事…予測不能な変幻自在  「クルマは急に止まれな…
  3. ■5大商社決算発表を前に高まる投資家の期待感  世界三大投資家の一人ウォーレン・バフェットが日本の…
  4. ■「市場の反乱」の一段落で「市場の勝利」を期待しバフェット流に商社株にバリュー株投資も一考余地  …
  5. ■株価55%高もまだ割安!?記念優待利回り10%超の注目株  10日には米国の関税発動停止を受け、…
  6. ■一喜一憂の投資家心理、トランプ関税「一時停止」の罠  まずフェイクニュースかと目と耳を疑った。次…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る