【鈴木雅光の投信Now】セゾン投信「ゆうちょダイレクト」での販売開始

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 これまで直販のみで販売を行ってきたセゾン投信が、外部金融機関との提携で運用ファンドを販売することになりました。提携先はゆうちょ銀行です。といっても、ゆうちょ銀行の窓口販売ではなく、インターネットサービスである「ゆうちょダイレクト」での販売になります。

 昨年、セゾン投信は楽天証券を運営管理機関とする確定拠出年金を通じて、運用ファンドの提供を発表しました。それも外部金融機関との提携によるものですが、確定拠出年金の場合、税制メリットはあるものの、月々の拠出金額には限度があり、かつ60歳になるまで引き出せないという点に留意する必要があります。

 しかし、ゆうちょダイレクトでの販売は、銀行のインターネットサービスでの販売ですから、購入金額の制限もありませんし、いつでも解約できます。しかも、ゆうちょ銀行のNISA口座にも対応しているので、それを用いて購入すれば、確定拠出年金ほど手厚くはありませんが、一定金額を上限にして運用収益に対する節税効果も得られます。

 セゾン投信が設定・運用しているファンドは2本。「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」と「セゾン資産形成の達人ファンド」です。1月5日時点の純資産総額は、前者が1285億4400万円、後者が383億2200万円です。

 最近は、直販を中心にしている投資信託会社の中にも、銀行などの金融機関を通じて運用ファンドを販売しているところがありますが、セゾン投信はあくまでも「一物一価」を重視しており、ゆうちょダイレクトを通じて販売するファンドについても、販売手数料を取らないノーロード型になります。

 また、信託報酬率も、セゾン投信の直接販売で購入するのと同じ料率設定であり、購入希望者はゆうちょダイレクトでも、セゾン投信の直接販売でも、変わらない条件で購入できます。

 セゾン投信が設定・運用する2ファンドの、ゆうちょダイレクトでの取り扱い開始日は1月30日を予定しています。

(鈴木雅光=証券会社、公社債新聞社、金融データシステム勤務を経て2004年にJOYntを設立、代表取締役に就任、著書多数)

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