【編集長の視点】南海プライウッド、26年3月期業績上方修正、増配と分割で投資妙味

■収納製品拡充と仏子会社の収益寄与で業績回復が鮮明

 南海プライウッド<7887>(東証スタンダード)は、前日10日に60円高の1万1200円と反発して引けた。同社株は、今年2月13日に今2026年3月期業績の上方修正と増配、株式分割を発表してマドを開けて上場来高値1万3400円まで急伸し、米国、イスラエルによるイラン攻撃、イランの報復攻撃による地政学リスクの高まりで下値調整を続けていたが、マド埋め完了として下値にバリュー株買いが再燃した。3月期期末接近とともに、3月31日を基準日とする株式分割の権利取りの買い物も交錯した。

■収納製品のラインアップ充実効果に仏連結子会社の収益も上乗せ

 株式分割は、投資単位当たりの金額を引き下げることにより同社株の投資しやすい環境を整え、株式流動性の向上と投資家層の拡大を図ることを目的に、1株を5株に分割する。一方、今2026年3月期業績は、営業利益を期初予想通りとしたが、売り上げを30億円、経常利益、純利益を各10億円引き上げ、売り上げ290億円(前期比16.4%増)、営業利益20億円(同2.08倍)、経常利益30億円(同81.2%増)、純利益20億円(前期は1億100万円の黒字)とV字回復を鮮明化させる。住宅市場で、新築住宅には減少傾向が続いているが、リニューアル市場は堅調に推移しており、同市場向けの収納製品のラインアップを充実させシェア拡大も進めており、昨年9月に41億9600万円で完全子会社化したフランスの集成材メーカーの2025年10月~12月期の収益が合算され、為替再益も上乗せとなったことなどが寄与する。国内住宅市場は、物件の高額化や住宅ローン金利の上昇などを背景に新築よりリニューアル志向を強めると予想され、今後も好事業環境が続き、業績を押し上げる展開が有力となる。

 今期配当は、中間配当がなく期末配当のみとなるが、業績の上方修正とともに期初予想の年間150円から200円(前期実績150円)へ増配を予定している。

■急騰後のマド埋めを完了しPER5倍、PBR0.4倍の修正で値幅効果も

 株価は、今期業績の期初のV字回復予想、四半期決算の好調推移、フランス木材製品製造販売会社のM&A、インドネシア子会社の新工場稼働などの材料が出るたびに高値反応し、業績上方修正・増配・株式分割発表ではマドを開けて上場来高値1万3400円まで急騰し、地政学リスクの高まりととものにマド埋めの調整を続け、マド埋め完了の調整一巡感も示唆している。PERは5.4倍、PBRは0.44倍と超割安であり、株式分割の権利取り妙味を示唆するとともに値幅効果も期待できそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞・インベストメントナビゲーター:株式投資情報編集長=浅妻昭治)

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