東芝が一時8%高、公的資金が支援の意向案と伝わり急反応

東芝 6502

■シャープのように政府系機関と海外資本が競い合う構図を期待する様子も

 東芝<6502>(東1)は17日、8%高の199.0円(15.4円高)まで上げた後も強く、10時を過ぎては7%高前後で推移している。「分離・売却する半導体事業の新会社「東芝メモリ」について、政府系の日本政策投資銀行が一部出資する検討に入った。経済産業省も官民ファンドの活用を模索する」(日本経済新聞17日付朝刊)と伝えられ、公的資金による再建への期待が広がった。17日発売の「会社四季報」(東洋経済新報社)最新号には「メモリ売却次第で純利益上ぶれ」などとあり、注目されている。

 こうした救済策は、以前シャープ<6753>(東2)の際にも練られ、結局は海外資本が買収する形で決着した。市場関係者の中には、政府系機関と海外資本が競い合う構図が強まり「劇場型」になれば株価も投機妙味を強めると見て注目する様子がある。(HC)

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