ラクーンは前期に引き続き今期も最高益更新が評価されたのか、株価は5日続伸で年初来最高値を更新

■EC事業では小売店以外の会員に向けた流通金額が増加傾向

 BtoB電子商取引のスーパーデリバリーを展開するラクーン<3031>(東1)は、前期に引き続き今期も最高益更新が評価されたのか、株価は5日続伸で年初来最高値を更新した。

 17年4月期は売上高23億59百万円(前年同期比5.8%増)、営業利益4億20百万円(同6.9%増)、経常利益4億14百万円(同12.7%増)、純利益2億55百万円(同6.9%増)と最高益更新を達成した。

 同社は、EC事業、Paid事業、保証事業の3事業を展開している。
 事業別の業績を見ると、EC事業は売上高16億12百万円(同1.8%増)、セグメント利益2億22百万円(同0.4%減)と増収ながら減益。
 Paid事業は売上高4億27百万円(同21.2%増)、セグメント利益27百万円(同36.9%増)と大幅増収増益。
 保証事業は、売上高7億20百万円(同8.1%増)、セグメント利益1億68百万円(同51.2%増)と増収大幅増益であった。

 主力であるEC事業の減益の要因は、国内のスーパーデリバリーの流通金額が0.5%減となったことによる。しかし前期の第3四半期、第4四半期から小売店以外の会員に向けた流通金額が増加傾向にあり、SD exportの流通額と日本語版サイトでの海外流通額の合計が63.3%増となっていることから、今期は増収増益を見込んでいる。

 したがって、今期18年4月期連結業績予想は、売上高25億50百万円(前期比8.1%増)、営業利益4億90百万円(同16.4%増)、経常利益4億85百万円(同17.1%増)、純利益3億円(同17.3%増)と今期も増収増益を見込んでいる。

 株価は、これまで450円から550円のボックス圏で推移していたが、6月から上昇トレンドに入り、高値更新が続いている。

 株価上昇の背景には、EC事業はもちろんであるが、Paid事業、保証事業の成長が今後も期待できることが挙げられる。

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