楽天グループ、VEONとウズベキスタン通信高度化へ覚書、Open RANとAIで協業

■クラウドネイティブネットワークとAI自動化で通信基盤を高度化

 楽天グループ<4755>(東証プライム)は3月4日、同社傘下の楽天シンフォニーとVEONグループのBeeline Uzbekistanが、ウズベキスタンにおけるOpen RAN(オープン無線アクセスネットワーク)の開発やAIを活用したネットワーク高度化、次世代デジタルプラットフォーム推進に向けた戦略的協業の覚書を締結したと発表した。両社は同国での通信インフラとデジタルサービスの高度化を図り、急速に拡大するデジタル経済の発展を支援する方針である。

■eSIM・国際ローミングやIoT分野でも連携、デジタルサービス拡充

 同合意では、楽天が日本で培った通信ソフトウェアスタックやプラットフォームの知見を活用し、ネットワークの展開、最適化、開発、デジタルサービスなどの分野で協業枠組みを構築する。楽天グループサービスの1億以上の会員基盤や楽天モバイルの1000万回線超の運用経験を背景に、Open RANアーキテクチャー、AIによるネットワーク運用、次世代デジタルプラットフォーム、クラウドソリューション、グローバルIoTなどの優先技術分野で連携を深める。さらにeSIMや国際ローミング分野での協業も進める。

 Beeline Uzbekistanは2025年9月時点で770万人のモバイル契約者を有する。同社の市場基盤と楽天シンフォニーのクラウドネイティブネットワークや自動化アーキテクチャーの知見を組み合わせることで、同国の通信インフラ高度化とデジタルサービス拡充を図る。今回の覚書は、2023年に開始した楽天とVEONの協業を基盤とする取り組みであり、ウクライナやカザフスタンでも同様の協業検討が進んでいる。

 また同プロジェクトは、楽天モバイルが日本政府の支援のもと進めるOpen RANの世界的普及と通信サプライチェーン多様化を目的とする戦略の一環である。国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業」の成果であるO-RANインテグレーション基盤技術を適用し、通信ネットワークの競争力と安全性の向上を図る。楽天シンフォニーはこれまでもインド、ベトナム、クウェート、ケニア、バングラデシュ、スリランカなどで同様の取り組みを展開している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■シャープ堺工場跡地を再活用、水冷技術と再エネ電力で高性能計算を実現  KDDI<9433>(東証…
  2. ■2026年3月6日全国公開、日本の観客へ感謝を込めた特別版  ギャガは、『映画 冬のソナタ 日本…
  3. ■写真555点で広がる味覚の世界、0歳からの「はらぺこ図鑑」  学研ホールディングス<9470>(…
2026年3月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  

ピックアップ記事

  1. ■投資バリューは中立も株価材料として機能する局面も  株式市場は3月相場入りを控え、株式分割銘柄の…
  2. ■東京市場、株式分割ラッシュ拡大、値がさ化の進行が契機  3月相場は、また「二日新甫」である。「二…
  3. ■地銀・建設・リサイクル株が業績上方修正クラスターを形成  今週の当コラムは、内需ディフェンシブ株…
  4. ■「TACO」神話揺らぐ、内需関連が上場来高値圏  またまた「TACO(トランプはいつも尻込みする…
  5. ■高市トレード調整は好機か、配当利回り上位株で権利取り戦略  今週の当コラムは、権利付き最終売買日…
  6. ■「音楽が鳴っている限り踊る」か「笛吹けど踊らず」か、高市トレードで問われるベテラン投資家の知恵 …

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る