インフォマートの株価は今期も2ケタ増収増益を見込んでいることから分割後の最高値1144円奪回が予想される

株式市場 銘柄

企業間電子商取引プラットフォーム事業を運営するインフォマート<2492>(東マ)の14年12月期連結業績は、「ASP受発注システム」等の順調な利用拡大に加え、売上原価の減少により大幅増益を達成した。今期も引き続き「ASP受発注システム」等の利用拡大が予想され、2ケタ増収増益を見込んでいることから、分割後の最高値1144円奪回が予想される。

13日引け後に発表された14年12月期連結業績は、「ASP受発注システム」、「ASP規格書システム」等の国内における利用拡大によりシステム使用料が増加し、売上高49億79百万円(前年同期比14.8%増)となった。利益面については、増収効果に加え、売上原価が11億44百万円(同23.2%減)となったことから営業利益19億45百万円(同77.7%増)、経常利益19億62百万円(同77.2%増)、純利益11億77百万円(同86.6%増)と大幅増益を達成した。

事業別の業績は、「ASP受発注事業」は、売上高29億44百万円と前年度比3億13百万円(11.9%)の増加、営業利益14億74百万円と同2億64百万円(21.8%)の増加。
「ASP規格書事業」の売上高は7億41百万円と同1億56百万円(26.7%)の増加、営業利益は2億22百万円と同1億67百万円(308.3%)の増加と大幅増収増益。
「ASP商談事業」の売上高は8億07百万円と同89百万円(12.5%)の増加、営業利益は2億92百万円と同2億22百万円(316.1%)増と大幅増益を達成。
「ASP受注・営業事業」の売上高は3億93百万円と同58百万円(17.6%)の増加、営業利益は33百万円(前年同期△1億22百万円)と黒字転換となった。
「クラウドサービス事業」の売上高は93百万円と同20百万円(28.2%)の増加、利益面は、システム関連費用及び人件費等の経費により△39百万円(前年同期△50百万円)と増収効果により赤字幅縮小。
「海外事業」の売上高は41百万円と同2百万円(5.2%)の増加、営業利益は△28百万円(前年同期△56百万円)。
全体としては、主力の「ASP受発注事業」は2ケタの増収増益と順調であり、「ASP規格書事業」と「ASP商談事業」は共に2ケタ増収大幅増益、「ASP受注・営業事業」は2ケタ増収により黒字転換したことで、事業運営は順調に進んだといえる。

15年12月期連結業績予想は、「ASP受発注システム」、「ASP規格書システム」、「ASP請求書システム」(14年11月にリリース)等の利用拡大によりシステム使用料が増加することから売上高59億48百万円(前期比19.5%増)、営業利益22億83百万円(同17.4%増)、経常利益22億79百万円(同16.2%増)、純利益14億04百万円(同19.3%増)と2ケタ増収増益を見込む。

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