サンセイランディックはモミ合い上放れて年初来高値更新の展開、17年12月期増収増益・増配で最高益更新予想

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 サンセイランディック<3277>(東1)は、一般的な不動産会社が手掛けにくい底地問題を解決する不動産権利調整ビジネスのスペシャリストである。17年12月期は増収増益・増配で最高益更新予想である。株価はモミ合いから上放れて年初来高値更新の展開となった。社会問題化している老朽空き家対策関連や木造住宅密集地防災関連としても注目され、上値を試す展開が期待される。なお8月10日に第2四半期決算発表を予定している。

■「不動産の再生」をテーマとして不動産権利調整ビジネスを展開

 「不動産の再生」をテーマとして、一般的な不動産会社が手掛けにくい権利関係が複雑な底地(借地権が付着している土地の所有権)や居抜き物件(借手のいる古い共同住宅など)の権利調整、買い取り販売、管理など「不動産権利調整ビジネス」を主力としている。子会社のOnes Life ホームは建築事業(デザイナーズ戸建注文住宅、リフォームなど)を展開している。

 また民泊関連への展開も推進している。17年6月には公認民泊予約サイト「STAY JAPAN」を提供する百戦錬磨(宮城県仙台市)と業務提携した。住宅宿泊事業法(民泊新法)の成立を受けて、公認民泊を利用した不動産の流動化・活用を目指す。

 7月10日には、百戦錬磨、生活サポート付家賃保証会社あんど(千葉県船橋市)と3者共同で、日本初の試みである「高齢者や障害を持っている方への住まいに関する生活支援のための共同事業」を千葉県船橋市で試験的に開始した。今後は全国への展開を視野に入れて地域密着型のネットワーク体制を構築する。

■17年12月期増収増益・増配で最高益更新予想

 今期(17年12月期)の連結業績予想(2月14日公表)は売上高が前期(16年12月期)比17.5%増の144億48百万円、営業利益が1.4%増の14億66百万円、経常利益が3.4%増の13億74百万円、純利益が8.9%増の9億29百万円としている。最高益更新予想である。また配当予想は3円増配の年間15円(期末一括)としている。予想配当性向は13.2%となる。

 セグメント別売上高計画は、不動産販売事業が18.2%増の129億58百万円(底地が17.2%増の63億42百万円、居抜きが32.3%増の45億05百万円、所有権が3.1%減の17億35百万円、その他不動産が6.9%増の3億74百万円)で、建築事業が11.1%増の14億90百万円としている。

 第1四半期(1月~3月)連結業績は、前期の仕入が低調だった影響で前年同期比11.7%減収だった。また当期にずれ込んだ大型居抜き物件の販売で売上総利益率が低下したため、各利益は赤字だった。ただし概ね計画水準だった。

 第2四半期(4月~6月)以降の居抜き物件は通常の利益率での販売を予定している。また期中仕入・期中販売で底地の販売が第2四半期以降に増加するため、売上総利益率も第2四半期以降に上昇する見込みだ。今期は期初時点で下期偏重の計画であり、通期ベースでは好業績が期待される。

 なお第1四半期の不動産販売事業の仕入高は38.6%増の18億06百万円(底地が96.4%増の9億90百万円、居抜きが93.1%増の8億09百万円、所有権が98.4%減の6百万円)だった。建築事業の受注高は14.8%増の2億80百万円だった。第2四半期以降も大型物件の仕入を予定している。仕入環境は良好な状況が続くと見込んでいる。

■株主優待制度は毎年6月末に実施

 株主優待制度は、毎年6月30日現在の1単元(100株)以上保有株主を対象として、保有期間と株数に応じて、栃木県那須塩原市にあるパン・アキモトの「パンの缶詰」オリジナルセットを贈呈している。

■株価はモミ合い上放れて年初来高値更新の展開

 株価は700円台でのモミ合いから上放れの形となり、2月高値817円を突破して年初来高値更新の展開となった。7月27日には835円まで上伸した。

 7月27日の終値828円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想連結EPS114円03銭で算出)は7~8倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間15円で算出)は1.8%近辺、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS840円78銭で算出)は1.0倍近辺である。時価総額は約69億円である。
 
 週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインとなって下値を切り上げている。また800円近辺のフシ突破の形となって先高感を強めている。上値を試す展開が期待される。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)

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