【株式市場】SQの前日で腕力的な売り横行の見方あり日経平均は一時390円安

◆日経平均の終値は2万2968円71銭(45円11銭安)、TOPIXは1813.11ポイント(4.49ポイント安)、出来高概算(東証1部)は増勢となり27億4775万株

チャート16 9日後場の東京株式市場は大波乱。取引開始後は円相場などに特段の動きがなく、日経平均は前場の高値(468円33銭高の2万3382円15銭)に迫ったが、13時30分頃から急速に値を消しはじめ、14時30分頃には一転して390円99銭安(2万2522円83銭)まで急落する場面を見せた。しかし大引けは45円11銭安まで急回復した。

 この日は株価指数オプションとミニ先物の各11月物の売買最終日に当たり、10日にSQ(特別清算指数)算出を控える。こうした中で、VI(ボラティリティー:予想変動率)の過熱感をとらえ、腕力的な売り仕掛けが横行したとの見方があった。

 後場は、日経平均が乱高下する中で、国際石油開発帝石<1605>(東1)が昨年来の高値を更新したまま強く、清水建設<1803>(東1)も大きく反発したまま高い。ミクシィ<2121>(東マ)は第2四半期決算が材料視されて高く、トミタ電機<6898>(JQS)はEV(電気自動車)関連株で10月締めの第3四半期業績に期待とされて急伸。

 東証1部の出来高概算は増勢となり27億4775万株(前引けは10億8327万株)、売買代金も増加して4町9935億円(同1兆8728億円)。1部上場2034銘柄のうち、値上がり銘柄数は858(同1466)銘柄、値下がり銘柄数は1111(同490)銘柄。

 また、東証33業種別指数は12業種(前引けは31業種)が値上がりし、値上がり率上位の業種は、鉱業、建設、その他金融、鉄鋼、保険、小売り、などとなった。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る