【株式市場】日経平均は14円安、後場は米金融政策会合の結果待ちで手控え色

◆日経平均は3万2668円34銭(14円17銭安)、TOPIXは2283.09ポイント(2.29ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は12億6862万株

 7月26日(水)後場の東京株式市場は、日本時間27日未明に米国の金融政策会合の結果が発表され、円相場に対しても変動要因になるため模様ながめ気分が強いとされ、王子HD<3861>(東証プライム)が一段ジリ高などPBRの低い銘柄の多い紙パ株の上げが目立ち、ニトリHD<9843>(東証プライム)が一時小高くなるなど円高に振れた場合に備えるような動きも散見。半面、大手銀行株は重く金利上昇への備えは限定的の様子。日経平均は取引開始後から頻繁に小高くなりながら前日終値と30円安前後の水準で一進一退を続け、大引けは小安いまま2日続落となった。

 後場は、富士紡HD<3104>(東証プライム)が一段ジリ高となり、三菱UFJモルガン・スタンレー証券による新規投資判断開始など材料視され、JCRファーマ<4552>(東証プライム)は「低身長への効能」追加された製剤の話題性などで一段ジリ高。ウイルコホールディングス)<7831>(東証スタンダード)は株主優待制度の新設が好感されて前場の上げ幅を保ちスタンダード銘柄の値上がり率1位。カーチスホールディングス<7602>(東証スタンダード)はビッグモーター問題で漁夫の利の期待とされ活況高。上場3日目のトライト<9164>(東証グロース)は2日目の上場来安値から急反発。ラバブルマーケティンググループ<9254>(東証グロース)は子会社ジソウがSNS運用における生成AIツール活用の自走支援サービス開始など好感され2日連続出直り。

 26日は2銘柄が新規上場となり、テクニスコ<2962>(東証スタンダード)は午前10時51分に914円(公開価格560円の60%高)で初値をつけ、高値は前場の980円。後場は売買交錯となり大引けは776円(同39%高)。エコナビスタ<5585>(東証グロース)は前後場とも買い気配のまま初値がつかず、大引けは気配値のまま上げる場合の上限気配の2990円(公開価格1300円の2.3倍)70%高)となった。

 東証プライム市場の出来高概算は12億6862万株(前引けは6億3289万株)、売買代金は2兆7807億円(同1兆3799億円)。プライム上場1835銘柄のうち、値上がり銘柄数は775(前引けは739)銘柄、値下がり銘柄数は945(同986)銘柄。

 東証33業種別指数は13業種(前引けは14業種)が値上がりし、値上がり率上位は、パルプ紙、電力ガス、医薬品、化学、陸運、鉄鋼、食料品、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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