ラ・アトレの第3四半期は、新築不動産販売部門の好調で、大幅増収増益となり黒字転換で着地

■新築不動産販売部門は前期の約5.5倍にあたる40億62百万円と急拡大

 ラ・アトレ<8885>(JQS)の第3四半期は、新築不動産販売部門の好調で、大幅増収増益となり黒字転換で着地した。

 同社の全体の不動産販売事業の売上高は、59億35百万円(前年同期比66.4%増)と大幅増収となった。特に、新築不動産販売部門は、前期の約5.5倍にあたる40億62百万円と急拡大したことで、今期の好業績の牽引役となった。

 一方の、再生不動産販売部門の売上高は、18億73百万円(同26.6%増)、不動産管理事業部門は4億Ⅰ7百万円(同53.7%増)と新築不動産部門の勢いに煽られたかのように共に大幅増収となった。

 その結果、17年12月期第3四半期連結業績は、売上高63億62百万円(前年同期比154.2%増)、営業利益7億46百万円(前年同期34百万円)、経常利益5億70百万円(同△87百万円)、純利益4億04百万円(同△2億02百万円)と大幅増収増益でV字回復。

 第3四半期が大幅増収増益で着地したことにより、通期連結業績予想の数字達成はほぼ確実なものとなったといえる。

 ちなみに、今期17年12月期連結業績予想は、売上高88億85百万円(前期比87.4%増)、営業利益8億15百万円(同132.0%増)、経常利益6億10百万円(同190.3%増)、純利益5億11百万円(同189.8%増)を見込む。

 14日の株価は679円で引けた。株価指標は、PER5.9倍、PBR1.64倍、配当利回り0.88%。

 同社は、首都圏中心に新築マンション・戸建て販売、中古物件再生、不動産管理など不動産に関しては多面的に対応できるうえに、海外での開発も手掛けていることから、今後の成長が注目される。

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