フェローテックHDは第2四半期発表と共に、通期業績予想と中間配当の上方修正を発表

■第2四半期は2ケタ増収大幅増益

 フェローテックHD<6890>(東1)の第2四半期は、当初予想を上回る2ケタ増収大幅増益で着地。第2四半期が好調に推移したこともあり、通期業績予想と中間配当の上方修正も発表した。

 第2四半期累計期間は、半導体等装置関連事業では、半導体・液晶パネル等の製造装置向け真空シールや製造プロセスで使用される治具・消耗品であるマテリアル製品(石英・シリコンパーツ・セラミックス・CVD-SiC)の需要が旺盛で堅調に推移した。太陽電池関連事業は、シリコン製品などの需要増により量産効果が向上したものの、過年度に販売した売掛金の回収が長期化したことから貸倒引当金を計上した。電子デバイス事業は、主力の自動車温調シート向けのサーモモジュールは、やや減速感があるものの、移動通信機器向けやパワー半導体用基板が底堅く推移した。

 その結果、第2四半期連結業績は、売上高は9億83百万円、営業利益は98百万円、経常利益は1億57百万円、純利益は1億99百万円当初予想を上回る結果となり、売上高429億83百万円(前年同期比14.2%増)、営業利益44億98百万円(同33.2%増)、経常利益38億57百万円(同83.0%増)、純利益22億99百万円(同122.5%増)となった。

 通期連結業績予想は、第2四半期が当初予想を上回ったこともあり、売上高を20億円、営業利益を3億円、経常利益を4億円、純利益を2億円上方修正したことで、通期連結業績予想の売上高は850億円(前期比15.1%増)、営業利益85億円(同49.7%増)、経常利益75億円(同32.1%増)、純利益44億円(同35.1%増)となる見込み。

 また、中間配当についても当初の10円を12円へ上方修正することを発表した。

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