【注目銘柄】ポーラ・オルビスホールディングスは上場来高値更新の展開、17年12月期3Q累計大幅増益で通期予想を3回目の増額修正

注目銘柄

 ポーラ・オルビスホールディングス<4927>(東1)に注目したい。化粧品大手で、訪販のポーラと通販のオルビスを2大ブランドとしている。17年12月期第3四半期累計が大幅増益で、通期予想を増額修正した。3回目の増額修正である。株価は上場来高値更新の展開だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■17年12月期3Q累計大幅増益、通期予想を3回目の増額修正

 10月30日発表した17年12月期第3四半期累計(1~9月)の連結業績は、売上高が前年同期比11.7%増の1778億46百万円で、営業利益が66.8%増の305億46百万円、経常利益が76.4%増の307億91百万円、純利益が70.9%増の210億14百万円だった。

 オルビスブランドは購入客数減少で5.0%減収だったが、主力のポーラブランドが25.6%増収と牽引した。ハイプレステージ商品が好調だった。インバウンドも順調だった。利益面では増収効果に加えて、ポーラブランドのハイプレステージ商品の好調による売上総利益率上昇も寄与した。

 17年12月通期の連結業績予想は10月30日に増額修正(7月27日に続く3回目の増額修正)した。売上高は80億円増額して16年12月期比11.7%増の2440億円、営業利益は15億円増額して41.2%増の380億円、経常利益は15億円増額して39.7%増の380億円、純利益は15億円増額して45.0%増の253億円とした。

 修正後の通期予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が72.9%、営業利益が80.4%、経常利益が81.0%、純利益が83.1%である。さらに上振れ余地がありそうだ。そして18年12月期も収益拡大が期待される。

 なお11月8日に、フランスのORLANE社との共同出資会社であるオルラーヌジャポンの解散および清算を発表している。これに伴う特別損失計上および税金費用減少は第3四半期決算で計上済みである。

■株価は上場来高値更新の展開、好業績評価して上値試す

 株価(17年4月1日付で株式4分割)は17年6月高値3245円を突破し、8月15日に3400円まで上伸した。上場来高値更新の展開だ。週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドである。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る