【材料でみる株価】ブライトパス・バイオは再動意、がん免疫治療薬の開発目指す創薬ベンチャー

 ブライトパス・バイオ<4594>(東マ)は、がん免疫療法の一つである「がんペプチドワクチン」の創製を目指す創薬ベンチャーである。株価は11月急伸後の日柄調整が完了して再動意の形だ。

■がん免疫治療薬の開発目指す創薬ベンチャー

 がん免疫療法の一つである「がんペプチドワクチン」の創製を目指す創薬ベンチャーである。がん免疫療法の開発領域を拡げ、旧グリーンペプタイドが17年7月社名変更した。

 パイプラインは、テーラーメイド型ペプチドワクチンITK-1(富士フイルムへ導出)が前立腺がんを適応症として日本でフェーズ3、がんペプチドワクチンGRN-1201がメラノーマを適応症として米国でフェーズ1、非小細胞肺がんを適応症として米国でフェーズ2(免疫チェックポイント抗体併用)の段階である。

 また非小細胞肺がんを適応症とするネオアンチゲン(薬剤耐性獲得腫瘍特異的遺伝子変異)ワクチンのGRN-1301は基礎研究(地域未定)、EBウイルス由来リンパ腫を適応症とするiPS再生T細胞療法(rejT)T-iPSは日本で基礎研究の段階である。

 17年11月には、東京大学医科学研究所の研究成果から生まれた「多能性幹細胞を用いた免疫機能再建法」に関する特許が、米国に続き日本においても成立したと発表している。

 18年3月期は、新規パイプライン開発遂行などで研究開発費が増加するため、赤字拡大予想である。ITK-1の19年3月期以降の承認申請を目指している。

■株価は日柄調整完了して再動意

 17年12月発行した第三者割当による行使価格修正条項付第12回新株予約権(行使許可条項付)および第13回新株予約権(行使条件付・行使許可条項付)について、17年12月31日時点の未行使潜在株式数は第12回が421万株、第13回が112万株となった。

 株価は急伸した11月20日の昨年来高値777円から一旦反落したが、600円近辺から切り返し、本日1月9日は865円まで上げている。日柄調整完了して再動意の形だ。週足チャートで見ると、上向きに転じた13週移動平均線がサポートラインの形となって先高感を強めている。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京・愛知・兵庫で屋外広告も掲出、号外や無料バッティング企画も実施  Major League …
  2. ■新生児対象の臨床試験で抗炎症作用と菌叢改善を実証  森永乳業<2264>(東証プライム)は7月2…
  3. ■「日本栄養・食糧学会大会」で研究成果発表、科学的根拠を提示  味の素<2802>(東証プライム)…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■東証市場、主力株急落と中小型株逆行高で投資戦略二極化  証市場は9月19日に主力株の急落と中小型…
  2. どう見るこの相場
    ■プライム市場の需給悪化を警戒し、個人投資家は新興市場へ資金を逃避  「桐一葉 落ちて天下の秋を知…
  3. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  4. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  5. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  6. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る