【業績でみる株価】FCMは昨年来高値圏で堅調、18年3月期増額して大幅増収増益・増配予想

 FCM<5758>(JQ)は、電線用芯線の加工や電子部品の金属メッキを主力としている。18年3月期は業績・配当を増額修正して大幅増収増益・増配予想である。株価は昨年来高値圏で堅調に推移している。

■電線用芯線の加工や電子部品の金属メッキが主力

 高度な表面処理技術(メッキ加工、回路形成など)をベースに、電線用芯線の加工や電子部品の金属メッキを主力としている。古河電気工業<5801>の連結子会社である。

■18年3月期増額修正して大幅増収増益・増配予想

 18年3月期の非連結業績予想は、12月15日に増額修正し、売上高が17年3月期比20.6%増の228億円、営業利益が71.3%増の4億90百万円、経常利益が75.6%増の4億90百万円、純利益が77.0%増の3億15百万円としている。

 電気機能線材事業において主力の建設・電線向けが好調に推移する。また生産性改善が計画に比べて遅れていた電子機能材事業においても、民生関連のコネクタ・端子類などの引き合いが旺盛であり、製品群の集約や人員配置の最適化による生産性向上効果が第3四半期に現れ始めた。

 配当予想も12月15日に期末21円増額修正し、24円増配の年間56円(期末一括)としている。

■株価は昨年来高値圏で堅調

 株価は増額修正を好感して17年12月の昨年来高値4145円まで急伸した。その後も高値圏で堅調に推移している。1月30日の終値は3790円、今期予想PERは約20倍、時価総額は約65億円である。

 週足チャートで見ると目先的な過熱感を残しているが、13週移動平均線がサポートラインとなりそうだ。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る