【業績でみる株価】SKIYAKIは音楽アーティストのファンクラブ運営、18年1月期大幅増収増益予想

 SKIYAKI<3995>(東マ)は、音楽アーティストのファンクラブを運営している。18年1月期大幅増収増益予想である。株価は安値圏だがIPO後の落ち着きどころを探る段階だろう。

■音楽アーティストのファンクラブを運営

 17年10月東証マザーズに新規上場した。音楽アーティストに係るファンクラブ(FC)運営サービス、アーティストグッズ等のECサービスおよび電子チケットサービスなどを展開している。

 ファンのためになるサービスをテクノロジーによって実現し、新しいマーケットを創造する取り組みを「Fan×Technology=FanTech」と定義している。そしてFCサイト、ECグッズ販売、およびチケット販売をワンストップで提供するプラットフォーム「SKIYAKI EXTRA」を運営している。

 なおCCC(カルチュア・コンビニエンスストア・クラブ)が第1位株主だが、東証マザーズ上場に伴う公募増資に伴って議決権比率が低下したため、親会社に該当しないこととなった。

■18年1月期大幅増収増益予想

 18年1月期連結業績予想は、売上高が17年1月期比30.2%増の22億41百万円、営業利益が48.3%増の2億12百万円、経常利益が51.9%増の2億円、純利益が50.3%増の1億74百万円としている。取り扱いアーティスト数および有料会員数とも増加して大幅増収増益予想である。

 第3四半期累計は売上高が17億68百万円、営業利益が1億67百万円、経常利益が1億54百万円、純利益が1億26百万円だった。17年10月末現在の「SKIYAKI EXTRA」総登録会員数は17年1月末比32.9万人増の131万人(有料会員57万人、無料会員74万人)となった。

 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が78.9%、営業利益が78.8%、経常利益が77.0%、純利益が72.4%と順調である。通期ベースでも好業績が期待される。

■株価はIPO後の落ち着きどころを探る段階

 株価はIPO人気が一巡して17年12月安値5510円まで調整した。その後も戻りの鈍い展開だがIPO後の落ち着きどころを探る段階だろう。1月30日の終値は6280円、今期予想連結PERは約68倍、時価総額は約130億円である。(MM)

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