【中期経営計画と株価】クラウドワークスは中期計画評価して値固め進む

中期経営計画と株価

 クラウドワークス<3900>(東マ・売買単位100株)は2017年9月期を目標にした中期経営計画を推進中である。この推進力となるのが、年間契約数の拡大だ。同社はクラウドソーシング(インターネットを活用して世界中の人材資源にアクセスして仕事の受発注を行うことができるサービス)のトップ企業として注目を浴びている。サービス開始から3年目でプラットホームのユーザー数は30万人(2015年1月末)を達成(2013年9月末7万人、2014年9月末22万人)した。

 一方のクライアント数も4.9万社(同)となり(同1.3万社、同3.9万社)、この勢いは増すばかりである。このため、年間の契約額も2013年9月期4億8000万円、2014年9月期15億円、2015年9月期34億6000万円が見込まれている。そして、中期計画では2016年9月期74億円、2017年9月期113億8000万円を見込んでいる。

こうしたことから、営業収益は同じく2013年9月期5億1000万円、2014年9月期4億円、2015年9月期は10億円(前期比2.5倍)に拡大。続く2016年9月期は21億8000万円(今期予想比2.2倍)、2017年9月期32億7000万円(2016年度比50%増)の達成を目標にしている。つれて営業利益は同じく1億5300万円の赤字、600万円の赤字から、2015年9月期は3億6700万円の赤字と赤字幅が拡大する見通しである。これは人員増加による人件費のアップなど経費負担の増加による。しかし、営業収益の増大で2016年9月期は1億2000万円の黒字となると予想。そして2017年9月期は5億7000万円(2016年度比4.8倍)もの大幅増益が期待されている。こうした拡大基調はさらに続くものと予想され、10億円達成は早いかもしれない。

株価は2014年12月に東証マザーズに上場した当初、1030円(12月12日)の安値を付けたが、12月17日には2040円の高値を示現。その後、1300円どころでの推移となっている。中期経営計画を評価して本格的な水準訂正高へ進もう。

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