【新規上場(IPO)銘柄】イオレは「ブロックチェーン・セキュリティ・カンファレンス」を開催、公開価格を割り込み需給は改善

株式市場 IPO 鐘

 イオレ<2334>(東マ)は、昨年12月15日に東京証券取引所マザーズに上場。PC・スマートフォン向け各種サービスの運営(「らくらく連絡網」「ガクバアルバイト」「らくらくアルバイト」)、インターネット広告事業、アドテクノロジー商品「pinpoint」の開発・提供、セールスプロモーション事業を行っている。

 38万団体、670万人(2017年9月30日現在)が利用するグループコミュニケーション支援サービス「らくらく連絡網」は、基本無料で利用でき、広告収益が中心(SSP、ターゲティングメール、タイアップ広告ほか)、「ガクバアルバイト」は、大学生に特化した掲載型求人情報提供サイト、「らくらくアルバイト」は、連携求人メディアへ送客を行う求人情報ポータルサイト。

 今2019年3月期は、pinpointを中心とした運用型広告の販売と運用に注力、OEM代理店の営業支援体制の強化、データベースの連携を強化し、アドテクノロジーを推進を図る方針。運用型広告拡大の流れを受け、営業戦略並びに営業体制を同サービス向けにシフトする見通し。

 今2019年3月期第2四半期業績予想は、売上高7億9000万円、営業損益4100万円の赤字、経常損益4200万円の赤字、最終損益4300万円の赤字を見込む。

 今19年3月期業績予想は、売上高18億5700万円(前期比19.8%増)、営業利益2200万円(同86.9%減)、経常利益2000万円(同86.8%減)、純利益1100万円(同87.2%減)を見込む。pinpoint及びその他運用型広告を戦略的に伸ばし売上の増加を見込むが、人員増、償却費増などにより増収減益となる見通し。人員増は、pinpoint及びその他運用型広告への営業並びに営業サポート強化を目的に、層を厚くするための将来利益の先行投資として充当する。

 5月21日にブロックチェーンの「セキュリティ」をテーマにしたイベント『ブロックチェーン・セキュリティ・カンファレンス』開催すると発表。6月6日(水)14時30分から、FINOLAB〔フィノラボ〕(東京都千代田区大手町)で、ブロックチェーン活用プラットフォームの研究開発に取り組むカレンシーポート株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:杉井靖典)の協力のもと、ブロックチェーン技術の普及・発展に必要不可欠な「セキュリティ」をテーマにしたイベント『ブロックチェーン・セキュリティ・カンファレンス~「ブロックチェーン・セキュリティの未来」をディープに語る~』を開催する。

 株価は、昨年12月18日につけた上場来高値5320円から5月24日に上場来安値1820円と調整し、公開価格1890円を割り込んでおり、値ごろ感がでている。『ブロックチェーン・セキュリティ・カンファレンス』開催を機にブロックチェーン関連として見直される可能性はある。今19年3月期は先行投資が膨らむため減益となるが、需給は改善しており、期待先行ながら、リバウンド局面入りとなるか注目されそうだ。(株式評論家・信濃川)

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