ドコモ・システムズはサンコーテクノと提携しクラウド型点呼サービスを提供開始

■「点呼業務」をより確実かつ効率的に実施

 ドコモ・システムズは、自動車運送事業法の対象企業に向けたクラウド型点呼サービス「docoですcar Guardian」を3月27日より提供開始する。

 大型トラックやバス事業者の経営環境として、飲酒運転の撲滅に向けた行政の法規制や指導が強化されている。そこで、運行管理者にとって重要な業務である「点呼業務」をより確実かつ効率的に実施するため、ドコモ・システムズは、サンコーテクノ<3435>(JQS)の呼気アルコール測定システム「ALC Guardian」を利用した、クラウド型の点呼サービスを提供開始する。

 このサービスでは、「精度の高い測定器」をベースに、運行管理者不足を補完する「IT点呼」機能や、営業所ごとの点呼結果のクラウド化を実現するため、ドコモ・システムズが従来提供してきた車両の動態管理や安全運転支援サービスに加え、点呼サービスも利用することが可能となった。

 既に、サンコーテクノでは、4年前から約1000社に「ALC Guardian」を販売し、現在3500台ほど各事業所に導入されている。ソフト、機器の販売のほかに、毎年メンテナンス料が発生することから、同社のセンサー事業の利益は拡大し、今期第3四半期の業績は、売上高4億91百万円(前年同期比7.2%増)、セグメント利益23百万円(同250.5%増)と増収大幅増益となっている。

 さらに、今回発表されたように、ドコモ・システムズと提携し、車両の動態管理や安全運転支援サービスに加え、点呼サービスが実現したことから、自動車運送事業法の対象企業に向けたクラウド型点呼サービス「docoですcar Guardian」の売上拡大とともに、同社のセンサー事業の急成長が期待できる。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る