クリーク・アンド・リバー社の今期19年2月期連結業績予想は、前期に引続き3期連続の最高益更新を見込む

■好業績を見込むことから、配当も1円増配の12円を予想

 クリーク・アンド・リバー社<4763>(東1)の今期19年2月期連結業績予想は、前期に引続き3期連続の最高益更新を見込む。

 売上高は295億円(前期比10.5%増)、営業利益19億50百万円(同8.0%増)、経常利益19億50百万円(同6.9%増)、純利益11億50百万円(同4.2%増)を見込む。

 好業績を見込むことから、配当も1円増配の12円を予想している。

 7月5日に発表された第1四半期連結業績は、売上高73億66百万円(前年同期比4.1%減)、営業利益7億73百万円(同1.7%増)、経常利益7億70百万円(同0.6%増)、純利益4億54百万円(同1.1%減)とほぼ計画通りの業績であった。


■第1四半期の売上高は、クリエイティブ分野(韓国)の影響を除くと10%の増収

 売上高については、前年同期にはクリエイティブ分野(韓国)の売上高9億85百万円があった影響で、今第1四半期は4.1%の減収となったが、この分を除くと10%の増収となっている。
 新規事業の売上高は、2億7000万円(同52.0%増)と順調に拡大している。営業利益は△58百万円(前年同期△54百万円)と赤字幅が拡大しているが、今期より新しく加わったドローン、舞台芸術、Idrasys(アイドラシス)、エコノミックスインデックスの影響が△45百万円であることから、新規事業の収益改善は進んでいるといえる。

■ゲーム開発で高い技術力を持つクリエイターを50名新たに獲得

 また、7月4日にシリコンスタジオから分割・設立した「クレイテックワークス」をグループ化し、ゲーム開発で高い技術力を持つクリエイターを50名新たに獲得したことで、今後、同社のクリエイティブ力とのシナジー効果により、事業規模・収益の拡大に貢献する。

■8月より日韓ゲーム共同パブリッシング事業として2ゲーム配信する予定

 また、韓国での事業は、売上高の割には利益面での貢献が少ないことから、持分法適用会社としたが、日韓ゲーム共同パブリッシング事業をスタートすることで、収益化を図る。第1弾として、8月より、3D学園バトルロマンスRPG「フリージング エクステンション」、「ファイブキングダム―偽りの王国―」を配信する予定。既に、事前登録が10万人を超えていることから、今後の売上拡大が期待される。

 第1四半期の第2四半期に対する進捗率は、売上高51.2%(前年同期54.2%)、営業利益61.8%(同61.1%)、経常利益61.6%(同61.0%)、純利益60.5%(同61.2%)となっていることから、ほぼ計画通りと思われる。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る